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履き替えた下靴をパカーンと二人に投げる。
伊藤は顔面ヒットしたが、Aはサッと避けやがった。クソが。
廊下を走ってさっさと教室に入ると、机に鞄を放り投げる。
そんな俺に珍しそうな顔した佐川が話しかけてきた。
「どうしたんスか三橋さん」
「………………」
このモヤモヤこいつで晴らさでおくべきか。
とりあえず流れるように佐川を十字固めに処す。
「ぎゃ――――！！」
「うおっ…おい三橋！流石に何も知らねー佐川に当たんなって！」
「佐川、オメー嬉しいよな？俺のストレス発散機になれて嬉しいよな？」
「いででででで！いだい！いだいっす三橋さ――ん！！」
「暴君かよ」
俺を止めようとする伊藤と今度はわちゃわちゃしていると、チャイムと同時に椋木が入ってきた。
俺たちの惨状を見て駆け寄ってくる。
「どうした！お前ら！喧嘩！？」
「いやいやいや、どー考えても三橋が一方的に佐川をイジメてる図でしょ」
「えっ、三橋どーしたの！佐川が何かしたのか？？」
「全然。ただのとばっちり」
「三橋ー！とばっちりはダメ！離しなさい！ちょ…あっ痛！」
俺から佐川を離そうとした椋木を上手く捕まえて、今度はコイツに十字固めをする。
「ちょ…三橋！？みつは…痛っ…フフッ。三橋痛い…痛いって！」
技を喰らいながら笑ってる椋木。
俺も何の躊躇もなく力を入れる。
流石に腕がミシッて言ったところで伊藤に止められた。
「やりすぎ」
「笑ってた。喜んでたもん」
「笑ってたけどやめなさいよ。喜んでないよ」
撃沈してる椋木に声をかける伊藤。
俺がシレっと席に戻って外を見つめていると、椋木もフラフラと起き上がって遅めのHRが始まった。
放課後。
朝の気まずさも佐川で消化しきった俺はフツーに理子に接した。
「あと一ヶ月で期末試験よ。やんなっちゃう」
「早いよね。…君らは勉強しないのか？」
「逆に訊くけど、すると思うか？」
「東大に行くんだろ」
「嘘に決まってんだろ」
「なんだつまらないな。不良が東大目指すなんて、漫画みたいで面白いじゃないか」
校門に近づいたところで、壁にもたれかかった態度のデケェ相良が見えた。
俺ら以外の生徒が青ざめた顔で視線落としながら早足で校門くぐってくのすげぇウケる。
「相良、お待たせ」
「帰るぞ」
お、今度は俺のこと見もしねぇ。学習したか。
「つか、八島組ってやつら全然来ねーな」
「俺たちが気づいてないだけで、カタギに紛れて見張ってるかもしれないよ」
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
