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「好きか嫌いかで言えば、どっちも好きだよ」
「フーン。付き合ってんのか？」
「付き合ってない」
「アイツら、オメーのこと好きなんだろ？」
「………………」
ズバズバ質問してくる三橋に尊敬の目を向ける伊藤。
…いや、君も少し前に随分詰め寄ってくれたの覚えてるからな。
「好きだろうね」
「気づいてて知らねーフリすんのか？そりゃ性悪だぞ」
「気づいてないフリはしてないよ。人聞きの悪い事言うな」
顔を顰めたら、二人がキョトンとした目で俺を見て顔を見合わせた。
そしてまた何か意味深な目でじっと俺を見てくる。
…なんだよ。
バターン！
そんな変な空気を打ち消すように、突然荒々しく屋上のドアが開いた。
長い髪を振り乱した椋木先生の登場だ。
「ちょ、おい！三橋！伊藤！A！」
「なに、もー。いいとこだったのに…。朝からうっさいって」
「だって！だって！生徒から聞いたけど、開久の番長がうちに来たって！」
「「あ」」
二人の視線が俺に向く。
それに見習って、椋木先生も俺を見た。
「え？なに、Aが何かしたの！？」
「センセ、アイツAの付き人」
「付き人！？開久の制服着てたのに！？」
「いや…実はちょっと護衛のために…」
「護衛って何？え、え、え、もしかしてヤクザ同士の抗争の延長戦とか？…ねぇ、A。うちの学校狙われたりしないよね？」
「大丈夫だと思いますよ」
「うん、軽い。すごく軽い。やっとこさ北根壊のいざこざが消えたと思ったら、今度はヤクザ」
(みんな同じこと言うな…)
もう背負いきれない…と三橋によりかかる椋木先生。
三橋が垂れかかる髪をうざったそうに避けてる。
「先生。申し訳ないんですけど、しばらく開久の生徒が登下校中に俺に付きます」
「なにそれ、超怖い。え、A組って開久まで従えちゃった系ヤクザ？」
「いや、護衛に付くのは元開久の二人なんですけど、さすがにヤクザばりばりの服で護衛つくと周りが混乱するので」
あの二人に軟高の制服着せるわけにもいかないしね…。
「つまりどういうこと？」
「開久の学生が来ても俺らなんも関係ねぇってことですよ、先生」
「伊藤、それほんと？」
「ん」
「つか、開久来ても俺ら最強なんで」
ボコボコにしてやりますよ、だって。
三橋、それ相良が聞いたらまた喧嘩になるからここだけの話にしといてくれよ。
「OK。ムク了解。ムク理解した」
「よかったよかった」
「つか髪うぜぇし。もう…ほんと離れて。ほんとヤダ」
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
