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なんとなく辺りを見渡したけど、特に誰かが見張っているような気配はない。
…まぁ、一日二日で手を出しに来るようなことはしないか。
「帰りも智司が？」
「あぁ」
「その姿見たら開久の連中混乱しないか？」
「お前を送ったら開久に話通しに行くから心配すんな」
智司が歩きながらグシャグシャと俺の頭を撫でる。
商店街に差し掛かったところで、突然後ろから「「うお！？」」という大きな男の声が聞こえて振り返った。
こっちを指さして固まってる三橋と伊藤…それに理子ちゃん。
「智司、オメー開久返り咲いたんか！？」
「いやいやいや、嘘だろ。二転三転しすぎだって」
「やっぱオメーでもヤクザ稼業はきつかったかぁ」
「智司、諦めてフツーの仕事つけって。な？相良も連れて二人でやりゃ、ヤクザ稼業よりはマシなはずだぜ」
「相変わらずやかましいな、オメーらは」
ものすごい勘違いから始まった。
うざそうに三橋たちを見下す智司。
俺は彼らを無視して理子ちゃんの隣についた。
「おはよ、理子ちゃん」
「おはよう、ダンソウメイくん」
「おい、A。あからさまに俺らを無視すんなよ」
「智司と話してるからいいかなと思って」
「コイツがまともに俺らと会話すると思ってんのか！？」
「あ？」
「すみませんでした！！」
三橋、謝るの早い。
「実は、しばらく智司か相良が護衛につくことになったんだ」
「護衛？…もしかして昨日のヤクザの所為か」
「そう」
理子ちゃんはチンプンカンプンで首をかしげてる。
時間もあるし、昨日あったことを彼女に話すことにした。
一通り話し終わると、理子ちゃんは盛大なため息をつく。
「北根壊が終わったらと思ったら、今度は東京ヤクザなの…」
「デジャブだデジャブ！俺と同じこと言ってやらぁ！」
「三ちゃんが何話したなんか知らないわよ！昨日私いないんだから。…それよりダンソウメイくん、怪我は？」
「無いよ。喧嘩になる前に向こうが引き返したからね」
「それならいいけど…」
心配してくれる天使が可愛くて、思わず頭を撫でる。
…あぁ、なんか智司たちの気持ちが少しわかったかも。
「それと、前回の誘拐事件は八島組と俺の母親が関係してる事が分かった」
「「！」」
「今回もあの女がチョッカイ出してくるかもしれない」
俺の母親と聞いて、三橋達の表情がわずかに曇る。
「母親って…オメーをよそに売ろうとしたとんでもねぇ女の事か」
「そう」
「………………」
険しい顔で黙る三橋と伊藤。
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
