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朝。
包帯を巻きなおしている途中で智司が部屋に入ってきた。
彼に巻きかけの包帯を渡し、強めに巻き直してもらう。
「カサブタが千切れるまで腕振るな。傷が開くぞ」
「努力はする」
怪我をする確率はゼロじゃないんだ。
そんな顔したって、保証はできないぞ。
「無茶すんなよ」
「何度も言うな。耳にタコができる」
「大事だから言ってんだ」
過保護な智司からの有難いお言葉を頂くと、一緒に下へ降りて行った。
居間に入る直前、たまたま視界に入った洗面所の光景に俺は思わず目を見開いた。
「なんだよ」
ねぼすけ常習犯の相良がちゃんと起きてる。
洗い終わった服いっぱいの洗濯カゴ持って。
(そんなに喧嘩が楽しみだったのか)
そういえば、いつもより目がイキイキしてるように見えなくもない。
「………………」
「？」
この男に“イキイキ”って言葉、死ぬほど似合わないな。
「…何笑ってんだ」
「別に。毎朝そうやってちゃんと起きてくれたらいいのにって思っただけ」
「うっせーよ」
機嫌を損ねて行ってしまった。
「余計なこと言っちまったな、A」
「君だって思ってるくせに。…そういえば北根壊の連中、昨日の招待状ちゃんと見つけたかな」
「あぁ。貼りに行った奴が確認してる。しっかり握りつぶして持っていきやがったらしいぜ」
「へぇ」
『朝10時 津谷第一工場跡に集合してください。ひとり残らず叩き潰します 開久高校一同』
そう書いた手紙を、俺の書いた簡易地図と共に中庭のソファへ貼り付けてきたらしい。
「学校には休みの連絡いれたのか？」
「さっきテツにいれてもらった」
テツ曰く、山口先生が出たらしい。
あの人、剣道部の顧問してるから朝練で登校が早いんだろうな…。
因みに休みの理由は詳しく話さなかったから、きっとしのぎ関係だと思ってるに違いない。
朝ご飯を食べ終わり、制服に着替えると書類業務をこなす。
ここから津谷第一工場までは歩いて30分だから、いつもの登校時間より余裕がある。
時間を潰すのに、こういう作業が丁度いい。
そして9時を過ぎた頃、階段下からテツが呼び掛けてきた。
「お嬢、開久の生徒さん続々と集まってやすよ〜」
「わかった」
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
