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たしかに一理あるな。
叔父さんも同じことを思ったらしい。
何度か頷くと、智司らに向かって「明日からできるか？」と声をかけた。
二人は間髪入れず「「はい」」と返す。
「三橋たちと喧嘩しないでね」
「アイツが何か言わなきゃしねーよ」
何か言いそうだから言ってるんだけどな。
…まぁいいか。
＊ ＊ ＊
朝。
身なりを整えて一階に降りると、洗面所前で智司と相良が睨み合ってた。
また相良の寝坊か。
「おはよう、智司」
「おう、A」
カゴいっぱいの洗濯物。
「今日は俺が送ってく」
「そっか。よろしくな」
「あぁ。…飯できてんぞ。食うか？」
「家事で忙しいだろ、自分でやるよ。…相良は食べた？」
「まだ」
「じゃあ一緒に食べよう」
洗濯中の洗面所にお邪魔して顔を洗う。
髪をセットして身なりを整え終わると、台所で二人分を用意する。
居間にご飯を並べていると、髪を濡らしてかきあげただけの相良が入ってきた。
…密かにアイパーよりそっちのが好きだな俺は。
「なんかあったら、すぐ連絡寄越せよ」
「智司がいるから大丈夫だよ」
「うるせぇ。いいから黙って頷いとけ」
「そこまで言うなら、君が護衛に付けばよかったのに」
そう言ったら、若干イラっとした顔で「ジャンケンに負けたんだよ」と言われた。
「オメーをあんな目に合わせたんだ。次は話し合いで終わるわけがねぇ」
険しい顔でご飯を口に運ぶ相良。
そんな彼の態度に、場違いながら思わず頬が緩んだ。
(俺より俺の事大事に考えてる)
思わず、皺の寄った彼の眉間を人差し指で撫でた。
「………。なにしてんだ」
「せっかく顔のいい男なんだから、朝からそう険しい顔するな」
「オメーなァ…」
呆れる相良に笑う。
そうして二人で朝ご飯を食べると、俺は残りの準備を終えて玄関に座って待機した。
(そろそろ智司も来るかな)
ちらりと智司の部屋がある廊下の方を見ていると部屋の扉が開く音が聞こえて、制服姿の智司が近づいてきた。
「待たせたか」
「いや。…それよりもその服」
「あぁ、アルさんに着てけって言われてな。しのぎ姿で行きゃ目立つだろ」
(その制服でも充分目立つと思うぞ)
「行くか」
お弁当と教材の詰まった鞄を持つと、靴を履く。
いいタイミングで相良が見送りに来てくれた。
「じゃあ、相良。家の事一人で悪いけどよろしくな」
「あぁ。気ィつけろよ」
相良に手を降って、智司と一緒に家を出た。
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
