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因みに三橋は無理やり同行させられたが、途中でハンバーガーを奢ると言うとホクホクついてきた。
伊藤には「あんま甘やかせんなよ」って母親みたいなコメントを言われたけど。
ハンバーガーを齧りながら、道中伊藤に玖仁会との関係を聞かれて時間潰しに話すことになった。
そうこうしているうちにA家の門が見えてくる。
「じゃ、何かあったら言えよ。A」
「あぁ」
「今日分の礼は、特上寿司三人前でいいぜ」
「ハンバーガーが無かったことにされてる…」
「三橋、Aにタカるなって」
呆れる伊藤に連れていかれる三橋。
彼らに手を振って見送ると、家の中に入った。
「ただいま」という声を聴いて居間からテツが駆けてくる。
「お嬢！」
「ただいま、テツ」
「おかえりなせぇ。…そ、それより大丈夫でしたか？」
家に上がった俺の腕を掴んでじっと見て、ひっくり返して見て、くるっと背中を向けられて触られる。
「お怪我は！？」
「無いよ」
そうか。
そういえば商店街の本屋さんが連絡してくれたんだっけ。
「他の組に絡まれてたって聞きやして、智司と相良を迎えに出したところなんスよ！」
入れ違いになったか。
智司らに悪いことしたな。
「冴輝組の奴らですかい？」
「いや、千葉のヤクザじゃないよ。梶雄会傘下の八島組って言ってた」
「八島組って…まさか八島賢介ですかい！？」
「知ってるの？」
「知ってるも何も…」
言いかけたところで、テツは自分の口を手で覆った。
冷や汗ダラダラ。
…誰かに口止めされてるのかな。
「…すいやせん…俺から言って良いものかどうか…」
「いいよ。どうせ叔父さんに口止めされたんだろ。今日の夕飯時に話すよ。心配してくれてありがとう」
ポンと肩に手を置いてテツに礼を言うと、荷物を置きに2階に上がった。
ついでに着替えて降りると、丁度テツが智司たちに連絡を入れ終わったところだった。
「叔父さんはいつ帰る？」
「さっきお嬢の事をお話したら急いで帰ると仰ってました」
「そっか。じゃあ待ってる間夕飯づくりに手伝うよ」
家にテツしかいないってことは、必然的に彼がご飯を作ることになる。
味付けさえ阻止すれば、どうにかなるだろう。
ニッコリ笑う俺の言葉に何かを感じ取ったのか…テツはションボリした顔で鼻を啜った。
――――――
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
