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突然のことにポカンと固まる俺たち。
開久の連中はあっという間に彼らを伸すと、「フゥ」と一息ついてこちらを振り返った。
「おう、鬼のA」
「元気してっか」
「偶々だなぁ。俺らもコイツらが悪さしてンの見えてよォ」
「礼なんていらねーぜ。あ、ちなみに俺の名前は宮田だ」
「お前ずりぃぞ！俺は中山だ！」
「俺は�眦隋�」
「「「………………」」」
ワザとらしい状況説明のあとの、あからさまな自己紹介。
背後から二人の視線を感じて、俺は渋々面を取った。
「なにやってんだアイツら」
「あからさまオメーに媚び売ってんぞ」
「…みたいだな」
「なに？ついに開久まで手中に収めたんか」
「馬鹿か」
そんなわけないだろ。
三橋を睨みつけると、んべ、と舌を出された。
「A組に入りてーんじゃねぇの？」
「マジか」
「入れりゃいいじゃん」
「簡単に言うなって。大した覚悟もない奴をそんな簡単に入れられるわけないだろ」
「智司と相良の下に付けりゃいいじゃん」
「それこそ昔の開久そのものじゃないか」
せっかく銀龍会との関係を断ち切ってやったのに。
自らこの世界に踏み込もうとするなんて…。
「で、どーすんのコレ」
「どうするのって言ったって…」
悪いことはしてないし、手の出しようがない。
解散！って言ったら勝手に散らないかな。
「暇だし、蹴散らしてこーぜ」
「暇で事を荒げるなバカ！」
ワクワクした顔で肩を回す三橋を引っ張って止める伊藤。
このやり取りを見て俺が困ってるとわかってくれれば話は早いんだろうけど、生憎彼らの頭は脳筋なのか首をかしげてる。
「おう、テメーらAに付きまとってんじゃねーよ」
「そうだぜ。本人が望んじゃいねーんだ、帰りな」
「あ？テメーらに関係ねぇだろ」
「大体オメーらには用なんざねーんだよ！」
「俺も君らに用なんかないんだけど」
「そ、そんなこと言うなよ」
「A！たまには俺らの学校遊びに来いよ」
「行かないよ」
遊びに行けるような学校じゃないだろう、あそこは。
「A組に入りたいなら、まずしっかり卒業することだ。俺の事追いかけまわしてたって意味ないぞ」
でもでもだって、と未練たらたらな目を向ける不良たち。
ヤクザになりたいなら、冴輝組にでも行けばいいのに。
あそこは万年人員不足だから絶対受け入れてくれると思うけど。
「行くぜ、A」
いいタイミングで三橋が俺の頭をわし掴んで背中を向かせた。
…UFOキャッチャーみたいに持つんじゃないよ。
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
