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「ヤ、ヤクザ！？ヤクザってあのヤクザ！？」
「あぁ。A組の人間なんだ」
「A組って…！こ、ここ千葉で1，2を争う指定暴力団じゃねーか！！」
「三橋さん知ってたんスか！？」
「おう…まーな」
「まさか伊藤さんまで！？」
「ははっ…一応。Aに秘密にしてくれって言われてたから」
「ダンソウメイくん、言ってよかったの？」
「まぁ、ここまでバレればもういいかなって」
開久高校の連中もほぼ知ってることだし。
「あぁ、でも君たちにも忠告するけど、俺のこと他所に言いふらしたら身の安全は保証しないからね」
「「「「「「はっ！？」」」」」」
「コイツ幹部扱いの人間だから、下手こいたらヤベーのよ」
「それなら知りたくなかったッス…」
「俺ら口軽ィのに…」
絶望の涙を流す佐川たち。
大げさだな。
他所に話さなきゃ何もしないよ。
「で、なんで病院？」
「ある程度大きい組織だと、お抱えの病院持ってても不思議じゃないんだよ」
「「「「へー」」」」
「ってことで、病院行くよ」
俺がバシッと佐川の背中を叩くと、それを合図に智司と相良が開久の不良たちに向かってテキパキ指示を出す。
出口に向かって歩き出した開久連中と一緒に、軟高の不良たちもノロノロ歩き出した。
「みんなボロボロね」
「なんで三橋さんたちはそんなピンピンなんスか…」
「へっ、身体の造りがちげーんだよ」
三橋が佐川に向かって自分の力こぶしをパンパンと叩く。
「君に関してはほとんど戦ってないからだろ」
「Aに同じくー」
「私もー」
「テメェらコノヤロウ」
掴みかかってくる三橋を伊藤が抑えながら、工場の外に出た。
門前には黒いボックスカーが数台。
強面の男たちがギロリとこちらを睨みつける。
「「「「「ひぃ…！」」」」」
真っ青な顔をする佐川たちを無視して、二度目のワンボックスカー誘拐を実施。
今回も待機してもらっていた組員たちの手で無理やり不良たちを車に押し込めた。
開久連中はもう慣れたのか…意外と素直にポンポン入っていく。
けど、今回初めて体験する軟高の不良たちだけはそうもいかず、前回の彼らのように「何すんだー！」「助けて―！」と叫びながら詰め込まれていった。
「いや、だからちゃんと説明してやれよ」
「この方が面白いだろ」
相良のもっともな指摘に真顔で返すと、俺はそのまま先頭の車に乗り込む。
「おい、お前らもこっちに乗れ」
智司が三橋達に声をかけてくれて、彼らも同じ車に乗り込んできた。
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
