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68話
滑車から飛び降りた三橋が、柳に飛び蹴りを入れる。
すぐに気づいて避けられたが、受け身を取って地面を一回転すると、立ち上がった三橋は得意げにニヤリと笑った。
「おう、A。オメーの付き人守ってやったぜ」
「ん、ご苦労様」
「あぁ！？守ってやったってなんだテメー！勝手に突っ込んできたのはオメーだろうが！」
「ガウガウ吠えるな面倒くせぇなァ。腕刺されたんだろ。大人しくしとけや」
目を三角にして三橋に怒る相良。
うーん、このままじゃ余計血が出るから、あんまり興奮させないでほしいんだけどな。
カメレオン
「さぁさぁさぁさぁ！ナイフを持ってりゃ無敵だと思ってる君。正々堂々私と勝負したまえ」
三橋の登場によって、攻撃の手を止めた不良たち。
柳は改めてナイフを持ち直すと、その切っ先を彼に向ける。
「三橋！テメェ横取りすんな！」
「悪ィな、相良。コイツにゃうちの大事な舎弟どもをやられてんだよ。…テメェだってAやられてムカついたんだろ。俺ァその五倍だぜ。…こいつは俺がやる」
「やられてねぇわ！」
突然、伊藤の声が割って入ってきた。
声のした方を見ると、伊藤が入口から何かをズルズルと引きずってくる。
(足…？)
そのまま中央まで持ってくると、彼はその足をポイと投げ落とした。
「「「「「「！！」」」」」」
それは、さっきまで智司とやり合っていた大嶽だった。
白目をむいて気絶している。
「おうA、待たせたな。ちゃんと這い上がったぜ」
俺に向かってニッと笑う伊藤。
リベンジマッチ成ったか。
「そう。君を置いていくのは三橋に怒られそうだから丁度よかったよ」
「ん？なんじゃいそりゃ」
「何でもねーよ。俺とAの話だ」
「おい、なんか俺だけ仲間外れみてーじゃねぇか。後で教えろよ！」
「「教えない」」
「教えろって！！」
「「教えない」」
「教えろや！！」
そんなやり取りをする俺たちに、智司が密かにフッと笑う。
相良はずっと不機嫌そうだ。
「三橋、なんか策あんのか」
「おう。秘密兵器がある」
智司の言葉にそう答えると、彼は得意げな顔で懐から卓球ラケットを取り出した。
それを見て、柳はギリッと歯をかみしめる。
「ふざけやがって…本気で殺してやる」
「そんなもん使わにゃケンカもできねぇタコがな、この俺を殺そうなんて1万年早ぇんだよ」
「こいつを持ってる時の俺は無敵だ。強ぇ奴が勝つんだ。負けた奴が何ほざいたって弱虫の戯言なんだよ」
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
