心の中に (ページ32)

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翔太side

Aの部屋に行ったら

血だらけになって倒れてて。

大声出しても反応ないし、

どうしたらいいか分かんなくて。

俺の手は震えが止まらないし、

隣に来た辰にぃはAの力の入っていない手を握って

消えそうな声でAの名前を呼び続けて。

亮平に一回離れろって言われて下に行っても

何も変わらない。

不安と焦り、恐怖、罪悪感。

真都も康二も泣きまくって、

辰にぃは虚ろな目で一点を見つめて。

落ち着かせようと頑張ってくれている

蓮と亮平の手も震えている。

救急車が来て、

なんの反応もないAが運ばれていく。

照
「今からAの病院向かうけど
　いけそうな人は？」

涼太
「俺は行くけど…」

翔太
「俺も行く、着替えてくる」

真都
「…行く」

蓮
「、俺も」

康二
「…俺も行く」

辰哉
「…行、く」

亮平
「じゃあ俺も行くわ」

照
「おっけ。じゃあみんなで行こう。
　でもきついと思ったら病室から出たりして
　無理はしないようにしよう。」

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