心の中に (ページ19)

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康二
「なぁ！
　なんで兄ちゃんたちが揉めてるか知らんけど
　Aが危ないのになんで知らんふりするん？
　しかも３人そろって！」

照
「康二に関係ねぇじゃん
　何も知らないくせに口挟んでくんな。」

康二
「そういう事じゃないやろ！
　揉め事に口を挟んでるんじゃなくて
　人として信じられんって話や！
　3人ともいったん頭冷やしてき、」

大介
「俺ちょっと出かけるわ」

照
「おれも」

康二
「そう、」

辰哉
「ごめ、Aんとこ行きたい。」

康二
「何を言っとるん？
　Aの前で大声出しとったくせに。
　今行ったらまた過呼吸なってまうわ。」

辰哉
「…だよな、ごめん。」

康二
「考えてみ、？
　帰ってきたら兄ちゃん達が喧嘩しとって
　Aがあの状態で。
　俺じゃなくて真都と蓮に謝りや。
　もちろんAにもな？」

辰哉
「…ほんと、ごめん」

康二
「なんでそんなに揉めてたん？」

辰哉
「事の発端は翔太だったんだけど、
　…その、Aのことで、」

康二
「目の前にAがいるのに
　Aのことで揉めたん？」

辰哉
「いや、話し始めたときはAは
　自分の部屋にいたから…
　俺らの声、上まで聞こえちゃったんだと思う、」

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