心の中に (ページ29)

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episode5.5　【大きな決断】ページ29

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真都side

Aが自分の部屋で寝てる今、

兄ちゃんたちで話し合い中です。

亮平
「まずは揉めた原因を教えてくれる？」

翔太
「…まぁ発端は俺、です
　Aが最近リスカしてることに気づいてて、
　とりあえず３人には言っておこうと思ったの。」

照
「でも、翔太は知らないふりで良いって
　言ったから、それはどうなのって。」

翔太
「違う！無理に確認すんなって言ったの、俺は。」

大介
「でもそん時翔太の言い方は悪かったもん。」

涼太
「俺ら今何があったか聞いてんの。
　また揉めないでもらって良いですか」

大介
「すいません…」

翔太
「そん時に辰にぃが自傷行為って何ですんの？って。」

辰哉
「それは…その行為自体を否定したわけじゃなくて、
　何がそこまで辛いんだろうと思って言ったの」

蓮
「兄ちゃん達みんな勘違いで揉めてたんじゃん。」

大介
「まぁ、冷静に話してたらそうなる…」

康二
「んで？
　さっき辰にぃ学校のことも言っとったよな？」

辰哉
「あぁ、うん。
　一回学校の先生と話してみたら？って
　涼介に言われたらしくて」

翔太
「でも俺はタイミングは今じゃないと思ったから、
　今じゃなくて良いって言った。」

照
「俺はこのまま学校に行かないのもあれかなって
　思って話してみても良いと思うって」

翔太
「でも照はなんかさ、
　学校休んでるAを否定するみたいな言い方したじゃん。」

大介
「俺的には照と辰にぃがAを
　否定してるように感じたの。」

翔太
「俺も。だから２対２みたいになっちゃって。」

真都
「揉めたのはしょうがないとしてさ、
　Aが居るの気づいたとき落ち着けなかったの？」

辰哉
「…それは、翔太が逃げるように出てったのが
　なんか頭に来ちゃって、、」

真都
「そういう問題じゃなくない？
　俺が帰って来て顔見た瞬間に
　泣き始めて過呼吸なってんだよ？」

涼太
「翔太は？何で出てったの」

翔太
「、、カッとなってたから頭冷やしたくて」

蓮
「でも逆にAにとっては嫌われた、みたいな
　解釈にもなっちゃうかも知れないじゃん」

翔太
「それはそうなんだけど…
　そこまで考えられなかった。」

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