01:36 ページ42
雅紀side
.
.
ほら、やっぱり嫌な予感がしたんだ
少し前からずっと
本番の前までずっと
.
.
止めなきゃ…、早く走って彼女の隣に行かなきゃ
.
.
そう思うのに、体は前に動かない
.
.
ときどき下を向いて、
でも、ちゃんと前を向き直して話すAちゃんは
何を思って話しているんだろう
.
.
A「味方がいないままはじまった私は、
無我夢中で走ってきました、、
.
.
味方なんていらないって、、、
自分を殺して、、、
感情を殺して、、、、、
そうして今、ここに立ち続けています。
.
.
やめたいかやめたくないかって聞かれたら
いろんな気持ちが混ざって
簡単答えられなくて、、、」
.
.
頬を涙がつたった
悲しい？寂しい？
.
.
そんな簡単な言葉じゃ表せない
.
.
胸の中に溢れた感情は抑えきれなくなって
溢れ出る。
.
.
A「でも、、」
Aちゃんは、さらに続ける…
やめて、待って、、
もう、何も言わないで…、、
.
.
そう伝えたいのに、
涙が溢れるばかりで声が出ない
A「でも、やめるべきか、、やめないべきか
って聞かれたら…、
そんなの答えは一択しかなくて、、、
.
.
...この前のコンサートで
後ろから5×10を歌ってる5人を見ました。
すごいかっこいいですよね、、、
泣けちゃうくらい、
.
.
なんというか、あぁ、嵐だなって
そんなのもう、
嵐は5人だって思うしか無くなる、、」
.
.
今、1番聞きたくない声から
聞きたくない言葉が出てきた
.
.
嵐は5人だって
でも、俺にはそれを責める権利はない
.
.
Aちゃんに、6人目に
俺らはずっと言っていたから…
.
.
ああ、これが最後なんだ。
"'なんか、Aちゃんかやめちゃいそう"
飛行機で翔ちゃんに言えなかった言葉
.
.
俺の予想は的中したんだ
まるで夢から覚めるように
それは、流れ星のように
.
.
一瞬で消えてしまうものだったんだ
.
.
Aちゃんの話が少し止まって、
一瞬、後ろを振り返った
.
.
前を向いた時、その全てが終わる
息を吸う音が聞こえて
俺は、反射的に下を向いてしまった
.
.
A「それなのに…、」
.
.
出てきた言葉は俺の予想とは違っていた
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - 更新、大変お待たせいたしました。これからも泣かせにいきます、電車の中じゃ読めないくらい、、（笑）これからもたくさん泣きにきてください。待ってます！ (2019年6月17日 6時) (
レス) id: 6e163fbbc9 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 移行おめでとうございます。 一言言わせてください どれだけ泣かせてくるんですか！ そうゆう所が好きです。 更新待っています (2019年5月18日 20時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこ | 作成日時：2019年3月18日 13時
