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最後のナゴヤツアーに向けて
話し合いをしているスタッフさんたち、
と、その真ん中にいる私
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こうさんのお店を出たその足で向かったのは
会議室
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新年始まってすぐなのに
こうして、スタッフの方は話し合いを始めている
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『あの、突然すみません
お話ししたいことがあって』
スタッフの中にだって
私のことをよく思ってない人がいる
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こんなところにきたって
無駄かもしれない
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でも、自分の気持ちをなかったことには
したくない
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もう、負けたくない
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『ナゴヤツアーの最終日、
私に時間をください！』
頭を下げた
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見えないけれど
感じる痛い視線
「あの、どういうことか
詳しく説明してください」
ファンに嫌われたくない
これは正直な気持ち
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でも、嵐は5人だって気持ちだってわかる
私のいない5人はすごくかっこいい
あぁ、嵐だなって感じる
それなのに、私は
そこに入りたいと願ってしまった
6人で嵐と言わせたい
そう思ってしまった
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やめるならこのタイミングだと思う
それなのに、それができない
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私はもう、あの5人に寄りかかってるから
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気づいたら私の居場所になっていた
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この先、みんなと同じ景色を見ていきたい
私のことが好きじゃなくていい
嫌いでもいい
でも、私は嵐の6人目だと
自信をもって言えるようになりたい
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『わがままだってことは痛感してます。
でも、前までのやらされてた私とは
違うことをあの5人にも、みんなにも
ちゃんと言いたい
私はやりたくてやってるんだって
やめたくないって』
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『だから、最後の日、
15分ほどでいいので
セットリストの調整をしてほしくて
今日、ここにきました
お願いします！』
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「…、いいよ、」
だれかの声が聞こえた
「アーティストに頭下げられるなんて
普通ないよな、、」
誰かの笑い声がきこえた
思わず顔を上げる
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「こんなに熱い人だったんですね、」
「届いて欲しいって思っちゃった」
「その時間、私たちにできることある？」
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口々にみんなが答えてくれる
みんなが笑っていた
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きのこ(プロフ) - 更新、大変お待たせいたしました。これからも泣かせにいきます、電車の中じゃ読めないくらい、、（笑）これからもたくさん泣きにきてください。待ってます！ (2019年6月17日 6時) (
レス) id: 6e163fbbc9 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 移行おめでとうございます。 一言言わせてください どれだけ泣かせてくるんですか！ そうゆう所が好きです。 更新待っています (2019年5月18日 20時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ | 作成日時：2019年3月18日 13時
