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ライブの中盤
急にまーくんが肩に手を置いた
雅「大丈夫？Aちゃん楽しんでる？」
マイクに声が通らないように小さな声で聞いてきた
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踊りだって今のところミスはない
歌だってほぼハモリの方で歌ってるのか
わからないくらいのパート
緊張だってとけてきた
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『うん、楽しいよ！』
でも、この言葉は偽り
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ファンの方に目向けても
誰とも目が合わない
みんな、私なんかいないかのように
別の方向にいる5人をみつめる
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うちわに書かれた"5+1=0"、"5人で嵐"の文字
私が目を背けずに見つめた景色は
5人で頑張ってきた今までを肯定する世間
私の居場所なんかないって思い知る現実
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すごく残酷なものだった
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このうちわ、5人も見つけちゃったかな
見られてないといいな、
心配そうな顔をする5人が浮かぶ
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その顔が私をまた1人にさせる
あぁ、やだな、
ライブ中なのに、笑わなきゃいけないのに…
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視線を落とすと1人のファンと目が合う
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精一杯の笑顔を向けてみる
その人は、ニッと笑ったあと
口を動かした
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私はばっと顔をそらし
メインステージへ早足で向かう
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また、自惚れてた
5人と向き合うようになったからって
少し話せるようになったからって
それが私の居場所になるわけなんてないんだ
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"消えろ"
あの子の口は確かにそう動いていた
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わかってる、わかってる
しょうがないんだ
そう言い聞かせて
私は作り物の顔を貼り付けて
笑った
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きのこ(プロフ) - 更新、大変お待たせいたしました。これからも泣かせにいきます、電車の中じゃ読めないくらい、、（笑）これからもたくさん泣きにきてください。待ってます！ (2019年6月17日 6時) (
レス) id: 6e163fbbc9 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 移行おめでとうございます。 一言言わせてください どれだけ泣かせてくるんですか！ そうゆう所が好きです。 更新待っています (2019年5月18日 20時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ | 作成日時：2019年3月18日 13時
