かっこいい君とかわいくない私。 (ページ3)

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…ウソ。大好き。ページ3

白・貴「幼なじみなんだ！！」

・

貴「んー！プリンうまーー！！！」

赤「ホントお前甘いもん好きだな…」

貴「大食い輝に言われたくないよーだ。」

の「まさかお二人が幼なじみだったなんて…。恋人だと思ってましたよ。」

白「ないない！こいつは俺の幼なじみで兄ちゃんみたいなもんで…」

貴「そうそう、凌は弟みたいなもんで...。ん？おい、今、お前兄ちゃんって言ったか？」

赤「お前、女っぽくねーじゃん。中学の時もカツアゲしてたやつらに回し蹴りくらわせてたし(笑)」

黒「ああ、そういえばそんなこともあったな(笑)」

よく覚えてるな、そんなこと。

白「...桃花はさ、昔っから空手で俺を守ってくれてさ…もうホントに兄ちゃんみたいだよ。」

貴「…よし、弟よ。今までの感謝の気持ちを込めて、アイス買ってこい。」

白「まだ食べるの！？(笑)しかも、パシリじゃん！！」

の「ふふっ」

　ヤバい。一瞬、泣きそうになった。

他の誰に女っぽくないっていわれてもいいけど、凌に言われるのはツライな…

　『幼なじみなんだ！！』

さっき自分で言った言葉が頭の中で何回も響く。

幼なじみ？弟？

…ウソ。幼なじみを理由にして凌のそばにいたいだけ。

ホントは…好きな人。

赤「・・・・」

　それから私たちは思い出話などをして盛り上がった。

　でも、凌を見るたびにまた胸が痛くなる。

　その理由は…凌の視線。

　何を話していても凌はいつも…ののちゃんを見ていた。

　誰が見ても好きだと分かるような視線。

　久しぶりに会った、幼なじみで弟で大好きな人は…恋する男子になっていた。