かっこいい君とかわいくない私。 (ページ18)

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届いた想いページ18

貴「輝、好き。大好き。」

赤「はっはあ！？///でも、お前白馬のこと…」
貴「凌のことなんてずっと前から吹っ切れてた！」
赤「じゃあ…なんであの時…」
　輝が告白してきたときのこと？
貴「私…バカでっ…自分の気持ちでさえ人に言われなきゃ気付けなくてっ…！」
赤「…」
貴「輝が離れて行かないと分からなくて！」
赤「…」
貴「ホントに…バカで！！」
赤「しょうがねえよ、バカだもん」
　輝はこんな雰囲気でも毒舌だった。
貴「何よ…ちょっとくらい、慰めてくれたっていいじゃない！！」
　私が怒って立ち上がると、輝は笑いながら地面に転がった
赤「あはは！！自分で言ったくせに、キレんのかよ(笑)」
　私は笑い続ける輝に少しでも対抗しようと輝を精一杯睨む。
赤「じゃあ…全部、俺の勘違いだったわけか…」
貴「え？」
赤「あー俺、今結構幸せかも」
貴「…」
赤「俺もお前好き」
　輝はそう言って優しく笑う。
　私は驚いて思わず目を見開いた。
貴「輝が素直だ…」
赤「はあ？」
貴「あの、照れ屋の輝が素直に好き！？しかもほほ笑みながら！？ありえない！」
赤「なっ///お前、失礼だぞ！」
貴「もう一回！もう一回、好きって言って！録画するから！！」
赤「絶対嫌だ！」
貴「ねーお願い」
赤「…じゃあ、お前も言えよ？俺ばっかはずるいからなあ」
　しまった忘れてた。輝がドＳなのを…
貴「嫌だ！」
赤「お前も素直じゃねーからなー。さっき大好きとまで言って来たのに」
貴「ぅ…あの時は必死で！！」
赤「じゃあ今は必死じゃねえから好きじゃないんだ」
貴「そういうわけじゃ…！」
赤「じゃあ、言ってみな？大好きって…」
　輝がニヤニヤしながらこっちを見てくる。
貴「大好き…」
赤「え、聞こえねー。もっと大きな声で言えよ」
貴(こんのぉドＳめ！聞こえてるくせに！)
貴「だからあ、大好きって言ってるの！！」
　ピロリーン♪
貴「え…」
赤「録画完了！保存…と♪」
貴「なっ///」
　『だからあ、大好きって言ってるの！！』
貴「消して！！今すぐ！！」
赤「じゃあー俺と付き合えよ？」
貴「え！？」
赤「ってか、両想いだから普通だよな」
貴「…分かった」
赤「よし、じゃあもう予鈴なるし戻るか」
　そう言って輝はスタスタと歩き出した。
　って言うか、結局消してないよね！？
貴「絶対消してよね！」
赤「わーってるって」
貴「絶対に消さないでしょ！」
　想いが届くって…幸せなことなんだね

　ありがとう…大好き、輝。

貴「ちょっと待ってよー！」