赤眼は太陽に焦がれる (ページ12)

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まさに一触即発!!!!
今にも鬼舞辻の頸が飛びそうだ

いつの間にか爆豪の爪は鋭く伸びている

あぁ……爆豪臨戦態勢だなぁ……と
順応力が恐ろしく高い1-Aは悟り顔を晒した

相澤は止めるべきか迷った
心境は"父上ってどういうこと？"である

緑谷は戦慄した
こんな凶悪がフルスロットルしたかっちゃんは見たことがない

『もう一遍地獄に堕ちろ』

「断る」

『あ"？』

ヤンキー全開

『コロス』

「そこまでだよ、勝己さん」

そこに乱入したひとつの声

『息災だったか…耀哉……に輝利哉も居るじゃねぇか』

「お陰様でね
輝利哉はどうしても勝己さんに会いたいって」

「ち、父上!!」

『其れは重畳…輝利哉も大事無いようで何よりだ』

微笑み全開

変わり身の速さが人外級である
実際に恐らく人外ではあるのだが…

「ﾁｯ…何故来た産屋敷」

『その言葉そっくり返すぜ、何故生きている』

「月忌は私に当たりが強くないか？」

『てめぇの胸に手を当てて聞いてみろ』

「ドクドクいっているな」

『話にならねぇ』ﾎﾞｿｯ

呆れてものも言えないとはこの事か……と
爆豪は今身を持って体験している

やっぱり鬼舞辻語は難解である
最も理解する気はないのだが

「話は終わったかい？」

『あぁ悪いな…待たせて』

「いや構わないよ
久しぶりの親子の再会だものね？」ｺｿｯ

『辞めてくれ』(真顔)

辞めてくれ(2回目)

『……で…護衛はどうした？』

「……」

『真逆コレか？』

「……あぁ」

"1番信用出来ねぇだろ"と爆豪はそう思った

『此奴なんて1番信用出来ねぇだろ』

思ったら言ってた

「父に対してなんて言い草だ」

『爆死さすんぞ』

「ムカつくけど落ち着こう勝己さん」

産屋敷の系譜が険悪此処に極まれりである
今まで鬼舞辻に対してはひと言も発して居ない
見た目人畜無害な輝利哉ですら嫌悪感丸出しで睨んでいる

雄英陣は置いてけぼりだ

『輝利哉こんな独自の言語を確立するような大人にはなるなよ
耀哉のように人々から慕われる立派な人間になれ』

「はい!伯父上様!!」

(((おオジウエサマ!?)))

『もう伯父じゃねぇんだけどな…』

「伯父上様はいつまでも僕たちの伯父上様です
母上も姉上たちもかなたとくいなも会いたがっていましたよ！」

『左様か』

そう言って爆豪は慈愛に満ち満ちた表情で輝利哉の頭を撫でた

(((アイツ誰よ!?)))

やはり雄英陣は置いてけぼりであった