音駒のマネは、目をつけられやすい【ハイキュー】

十二日目 ページ12

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　伊達工といえば、鉄壁と言われるほどの実力はどんなものかと思ったが、本当にびっくりした。リードブロックの正確さももちろんあるのだが、やはり身長もあるため相手に打たせる意欲を失わせる。木兎さんのスパイクも何本か、止めていた。その後、１５：８のところで、二口君がタイムアウトを取った。








『お疲れ様。伊達の鉄壁って感じがしてすごかったです。後半戦も頑張ってね』




「滑津さんとは違った声かけ、すげぇ嬉しいっす！」







　黄金川くんのほかにも少し笑顔が増えてよかった。みんな、大健闘したけど敗北してしまった。二口君も結構決めてたのにな、と伊達工目線になって落ち込んでしまった。もくもくと移動の準備をしていると二口君が背中をたたいてきた。






「もう心までうちに染まったのかよ笑まだまだこれからだろ。」



『ごめん笑なんとなく感情移入しやすいタイプなんだよね、まつぎもがんばって！！応援するから！』


「おう」





　意外とこういうところがあるんだと、思ってしまった。からかってくるだけじゃなくて、しっかり周りも見えてるから主将に選ばれたんだろうな。






　次は、白鳥沢。ウシワカさんがいるところ。宮城県代表常勝校、ここ数年はずっと白鳥沢だ。そういえば、音駒はどうなっているのだろう。からのスクイズをかごに入れて、作り直しがてら様子を見てこようか。とりあえず、水道でシャカシャカと作っていると舞ちゃんが隣に来た。





「あ、毎回恒例の奴やられた？」



『うん笑心えぐられるね、あれは。』



「あ、ジャージ作並のじゃない？私のかそうか？」



『いいよ、私音駒のしかもってないし。てか、白鳥沢どう？』



「もう、圧巻って感じ笑」






　結局音駒のことがわからないまま体育館に戻っていった。試合がちょうど始まる前だったよう。ベンチにいながら伊達工ノートに記録していく。白鳥沢の様子もしっかり確認しておこう。




　



　

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