禁恋ゲーム46 ページ46
_________________________________
________________
______
そして次の日。
あたしは、少し遅刻しながらも学校に着いた。
生徒会室で藍都達とのんびり過ごしたいけど、教室には悠雅が朝のホームルームをしているはず。
そして一時間目はロングホームルームだ。
だから今日は悠雅といる時間が長い。
でももう、あたしには何も恐れることはない。
楽しい楽しいゲームの再開。
ニヤリ、と微笑んで後ろにある教室のドアを開ける。
その途端、クラス中があたしを一斉に見た。
その視線を感じながらも、教壇を見ると……。
悠雅が出席簿を手に、黒板に今日の予定を書いていた。
欠席者 男1 女1
連絡待 男2 女1
一時間目:文化祭に向けて
二時間目:自習
三時間目:数学
・
・
・
・
黒板にチョークで音を鳴らしながら綺麗な字で書いている悠雅の背中を少し見てから、自分の席に着いた。
ガッと椅子を引く音が、うるさいぐらいに響く。
するとこのクラスの委員長が。
「先生!水川さんが……。」
意識された高い声で、悠雅に声をかけた。
水川とはあたしの名前。
すると悠雅はチョークを手に取ったままゆっくりと体を半回転させて。
委員長には振り向かず、あたしを見ながら微笑んだ。
「……ずいぶん遅い登校だな?」
あたしも悠雅に向かって微笑む。
「いつも通りですよ?」
すると悠雅はまた笑って。
「明日からは遅刻するなよ?」
そうあたしに言ってからまた黒板に向き直った。
連絡待 男2 女0
クラスの女子たちは、ひそひそと各自各自で話している。
「すっごいかっこいい」「もう担任になってほしい」「好きになっちゃうかも」
………ずいぶんみなさん、悠雅の“良い先生像”に騙されているようで。
でも演じてるだけの悠雅も________あたしのモノになるんだから。
惚れちゃ、だめよ?
肘をつき、悠雅を見つめながらも心の中で思った。
溢れだす笑いをどうにか堪えて。
でも悔しそうに下唇を噛みながらあたしを見ている委員長を見ると、小さく笑いが漏れてしまった。
「クスッ」
悠雅には絶対聞こえていないけど、隣の席の男子にはどうやら…あたしが笑ったところを見られたらしく。
ふと、横を見るとあたしを凝視したまま顔を真っ赤にさせていた。
175人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおい...*(プロフ) - 茲さん» 分かりました♪了解ですっ! (2014年7月5日 16時) (レス) id: e162fa7fa9 (このIDを非表示/違反報告)
茲 - せんせーじゃなくて、あの例の彼氏くんとくっついて頂きたいです!!! (2014年7月1日 21時) (レス) id: 16af9eb494 (このIDを非表示/違反報告)
あおい...*(プロフ) - 楽峻さん» ありがとうございます♪誰とくっつくかはお楽しみに( *´艸`) (2014年6月12日 20時) (レス) id: e162fa7fa9 (このIDを非表示/違反報告)
楽峻 - 更新ありがとうございます(^∇^)主人公ちゃん凄いですね〜。彼氏君にすればいいのに…早く気づいて欲しいです。暑さが厳しいですが身体に気をつけて良い日をお過ごしくださいませ^ー^ゞ (2014年6月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 833fe62d5d (このIDを非表示/違反報告)
あおい...*(プロフ) - みなさん、アンケートのご協力ありがとうございましたm(__)mこの結果を参考とさせて頂きます。しかし、まだまだアンケートは募集中です( *´艸`)他にもたくさんの人のご意見を頂けたらな、と思っています♪ (2014年6月6日 21時) (レス) id: e162fa7fa9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおい | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiaoihomu/
作成日時:2014年3月19日 0時