禁恋ゲーム43 ページ43
四人の間に挟まれ、生徒会室に移動したあたし。
「…懐かし。」
ポツリ、と自然に言葉が漏れた。
ガラステーブルを囲んでいる、存在感が大きすぎる4つのソファー。
そしてあたしは“そこ”に迷わずに座る。
ストン、と座るととても良い座り心地を感じて。
改めて生徒会室を見回した。
かれこれ二か月は…ここに来てないな。
生徒会メンバーは全員なぜかここ最近忙しそうにしていて。
学校でも見かけることもなかったし、ましてや会うことなどなかった。
そんな事を思いながらも久しぶりの光景を眺めていたとき…。
少しだけ、体が揺れた。
それはあたしの隣に座った………藍都のせいだ。
「んもう。もう少し静かに座ってよ。」
あたしのすぐ近くにいる藍都を見ると、藍都もあたしを見ていて目があった。
「……返事して。」
軽く笑みを浮かべながらそう言うと、藍都はあたしの頬に手を添えてきて。
「んもう、返事してって……。」
あたしの声をかき消すように、キスをしてきた。
チュってなんて軽いものではなく。
最初から深い。
「……ンッ」
声が漏れてしまう。
そしてあたしは藍都の首に手を回そうとするけれど…。
「なぁ、俺の存在…忘れんなよ?」
グッとあたしを誰かが横から押し倒した。
藍都に挟まれていた頬もすんなりと離れ。
すっごく不自然な格好で押し倒されてしまった。
押し倒した犯人は愁。
すんごい色っぽい顔であたしを上から見下しているけど…直ぐに、顔が歪められた。
押さえられていた手が一瞬緩んだことをいいことに、テーブルの上をさっと移動しちゃって、蓮が座っているソファーにポスッと座る。
もちろん一つ一つが大きいから、二人で座っても狭いことなんてありえない。
そして目の前では静かに切れている藍都と、先ほどまであたしが座っていた場所に、お腹を抱えて蹲っている愁と。
「……愁、ほんとバカでしょ。」
藍都怒らせたら怖いのに…。
なんて思いながらも、あたしの興味は隣の蓮に移っていて。
「れーんっ?蓮からもキスしてよ?」
蓮の腕に絡まりながら、そうねだった。
あたしと生徒会の関係は周りから見れば明らかに異質で。
唇にキスなんて、当たり前の事となっていた。
抱き合うのも、キスを交わすのも。
互いに依存しあった関係となっていた。
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あおい...*(プロフ) - 茲さん» 分かりました♪了解ですっ! (2014年7月5日 16時) (レス) id: e162fa7fa9 (このIDを非表示/違反報告)
茲 - せんせーじゃなくて、あの例の彼氏くんとくっついて頂きたいです!!! (2014年7月1日 21時) (レス) id: 16af9eb494 (このIDを非表示/違反報告)
あおい...*(プロフ) - 楽峻さん» ありがとうございます♪誰とくっつくかはお楽しみに( *´艸`) (2014年6月12日 20時) (レス) id: e162fa7fa9 (このIDを非表示/違反報告)
楽峻 - 更新ありがとうございます(^∇^)主人公ちゃん凄いですね〜。彼氏君にすればいいのに…早く気づいて欲しいです。暑さが厳しいですが身体に気をつけて良い日をお過ごしくださいませ^ー^ゞ (2014年6月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 833fe62d5d (このIDを非表示/違反報告)
あおい...*(プロフ) - みなさん、アンケートのご協力ありがとうございましたm(__)mこの結果を参考とさせて頂きます。しかし、まだまだアンケートは募集中です( *´艸`)他にもたくさんの人のご意見を頂けたらな、と思っています♪ (2014年6月6日 21時) (レス) id: e162fa7fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおい | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoiaoihomu/
作成日時:2014年3月19日 0時