anthos/気象on (ページ28)

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青い胡蝶蘭03 ページ28

松潤と軽めの昼食を食べて、15時過ぎ、とりあえず今日やんなきゃいけないところまで終わったくらいで、LINEがなる。

翔くんだ。

『智くん今晩暇？いつもの居酒屋のビール無料券持っててさ〜行かね？』

翔くんのいい所は用事を全て先に書いてくれるところだ。気分じゃない時は遠慮なく断りたい俺の事をよく分かってる。
ちらりと松潤をみると、険しくない顔をしてたので、もう帰るんだろう。

『今会社で松潤といる。松潤も誘っていい？』

『潤いんの？連れてきてよ！』

文字でわかるテンションの上がりっぷりに思わず笑ってしまって、松潤が顔を上げた。

｢松潤さ、これから空いてる？翔くんと3人で飲まない？｣

｢え！空いてます！行きたいです！｣

｢もう終われそう？｣

｢あ、はい、もうあと片付けくらいで｣

松潤の言葉にウンウン頷きながら翔くんに電話をかけると、すぐに出た。明日も仕事だし、その居酒屋は昼から飲めるから、16時に待ち合わせようって話になった。

｢やった〜翔さんと久しぶりに飲める〜｣

｢そういや3人で飲むのは松潤がここに来た頃以来だね｣

｢てか、翔さんと飲むのその日以来ですよ｣

松潤が浮き足立ってるのを横目で見ながら、ふと気になってニノのLINEを開く。
既読もついてなかった。
…まあ、昨日の今日だしなってスリープにする。

キリのいいところまでまとめて、15時半くらいには2人で会社を出た。