051 重なる姿 ページ23
スモーカーの所に急いで行ったら、苦しそうに息を乱していた。
傷は右肩から左の脇腹まで、結構ザックリいってる。
A『何で私なんかを庇ったんだ！私なら自分で何とか出来たし、それに、君達にとっては敵のはずだろう？』
とにかく治癒魔法を。
あぁ、でも私あんまり得意じゃなかった(汗)
まぁ、やるしかないか...。
どうしても駄目だったらピピを呼んでみよう。
A『
すると...
みるみる内に傷が癒えていく。
何で？私が自分を治そうとした時は、軽い怪我でもあんなに時間が掛かったのに...。
ス「...悪ィ」
A『ある程度は治した。でも、海軍本部に着くまでは絶対安静。いいな？』
た「ルカさん...先程、自分のことを「私」と言いましたか？」
おっと、口が滑ってたみたいだ。でも、どうせ海軍本部に着いたらバレることになってたんだろうし、もういいか。
A『ごめん。隠してたけど、私は女で、本当の名前は「A」っていうんだ』
フードをとった。
周りに居た人達が少しザワッとした。
た「そ、そうだったんですね」
ス「やけに怪しいと思えば、こんなことか」
A『それより！』
私は話題を変えてズイっとスモーカーに近付く。
A『何で敵の私をあんなに無茶なことして助けた？』
暫く考えていたが
ス「...何となくだ」
それだけ？それだけなのか？
何とも、まぁ...
A『呆れた...とんだお人好しだな。君は。』
『...ありがとう』
スモーカーは少しだけ驚いた顔をしたが、すぐいつも通りのしかめっ面になった。
ス「お前もたしぎを助けただろうが」
フゥ...そんなこと言われると反論出来ないじゃん。
A『でも、自分の体は大事にしてよ？OK？』
ス「あぁ...」
内心、あの時凄く焦った。
また、私を庇って誰かが居なく無るのか。と。
怖かった。
ああいう姿を見ると、どうしても重なるのだ。私の大好きだった兄と。
私の脳内を、あの日のことが埋め尽くしていく。
倒れた兄の下に出来た、赤い紅い水溜り...
た「Aさんっ！」
A『っ...何？』
名前を呼ばれた事によって、意識が現実へと引き戻された。
た「顔色が良くないようですが...大丈夫ですか？」
A『あぁ、大丈夫、何も、無い』
自分に言い聞かせる様に一言一言区切って言った。
私はまだ這い出てこようとする記憶を押し殺す様に、自分の掌を強く握った。
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おナス(プロフ) - 侑奈さん» あ、本当だ...。ご指摘ありがとうございます！そしてすいません！その時の私はまだ無知だったために、「アマ」を「女」と書くことを知りませんでした(汗)なのでガッツリやっちゃってますね...本当にスイマセン！ (2017年9月10日 10時) (
レス) id: 14cb722bd4 (このIDを非表示/違反報告)
侑奈(プロフ) - 033話なんですが このクソアマって言ってます女ってバレてますよ (2017年9月9日 19時) (レス) id: 1ee08fc342 (このIDを非表示/違反報告)
おナス(プロフ) - ゆーじさん» 続編に行ってらっしゃいませ！！そしてありがとうございまっす！！続編も頑張るぞー！！ (2017年4月8日 23時) (レス) id: 14cb722bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - おナスさん» わー！！続編今から見に行くよー！！★１０個で駆け付けるよー！！パート1お疲れ様でしためろりーん！！続編へGo！！ (2017年4月8日 23時) (レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
おナス(プロフ) - ゆーじさん» んー...。そうですか。どこが違うんですかねー。お役に立てず申し訳ないです！また何か困ったことがあったらその時はまた私の持てるだけの力を貸します！！ (2017年4月7日 22時) (レス) id: 14cb722bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おナス | 作成日時：2017年2月19日 18時
