ももいろ ページ10
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青「俺は愛してる。どんな望のことも、本気で愛してる」
のんの髪に唇を寄せる流星くん
暖かい温もりにのんの不安が薄れていく感覚がする
「どんな、のんも好きっ…？」
青「当たり前やん。俺は望も、のんも好き。どっちも愛してるし、両方俺だけのもの」
流星くんにとって、"のん"は"のん"やねんな。
望がいいとも。のんがいいとも。
流星くんは絶対に言わへん。のんの気分で好きな方で居てくれたらいいって、流星くんは必ずそう言ってくれる。
小瀧望が女装した時は"のぞみーる"
小瀧望が女装してない時は"のぞむ"
同じ人やけど、のんの中では別人
それはみんなの中でもそう。
だけど流星くんの中だけは少し違う
別人として扱ってはくれるけど、与えられる愛の量は同じで、時々同じように扱ってもくれて…
流星くんの中では望ものぞみーるもほぼ一緒
のんは流星くんの彼女。流星くんの好きな人。
「流星くん…」
青「ん？」
「のんは、流星くんの彼女…」
青「せやで」
「のんは流星くんの好きな人っ…？」
青「当たり前やって。好きどころかめちゃくちゃ愛してる」
外やのにこんな堂々と抱きしめ合えるのは誰も居ないから
愛を囁き合えるのも誰もいないから
人目を気にしないでええからできること。
でもそんな"人目を気にしない"ってことが流星くんをたくさん我慢させてることものんは知ってる
ほんまは手を繋いで歩きたい。
ほんまは一緒にお昼ご飯を食べたい。
ほんまは堂々とカップルとして名乗りたい。
望やと出来てないこと、他にもたくさんある。
きっと流星くんはこれを全部我慢してくれてる。
のんのためにって、全部全部我慢して…
でもね、流星くん。我慢してるのはのんも一緒やで。
モテモテな流星くんやもん。他の人に取られへんか、望の時はのぞみーるの時の何倍も不安やねん。
だから言いたいのに、怖くて言えなくて…
でも……
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作者名：まかろん
| 作成日時：2024年1月13日 20時
