あおいろ ページ6
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鈴木「ただの友達ってわけ?」
「ああ」
急にスマホを奪われて、すぐに取り返したのにこの結果や
ほんまに凛は何をするかわからへん
見られた写真がなんなのか、それがわかればもう少し誤魔化せるんやけど
鈴木「ふーん。ただの友達ねぇ…」
明らかに納得してへん感じの言い方。
何が気になるのか。何を言いたいのか。
はっきりしてくれないとこっちも困る
鈴木「ただの友達にしては流星と親しいみたいやけど?」
「は…?」
鈴木「だって幼馴染の重岡くんより仲良さそうやん」
コイツの考えてることがほんまにわからへん
しげとはよく遊びに行ってるし、2人で写真を撮ることやってある
望との写真を一枚見られたくらいでしげより仲良い理由になんて…
鈴木「あの写真、この喫茶店やんな?」
「……!!」
凛に突きつけられたスマホ
そこにはのぞみーるのウェスタの投稿が。
「お前っ…!」
鈴木「さっき見た写真、これが投稿された時と同じ日付やった気がするなー…てことは、この場に小瀧くんもおったんやろ?」
桃「えっ…」
俺に向けていた画面を次は望に見せる凛
思わず固まる望に俺もどうしたらいいのか。
凛が見た写真は間違いなくその投稿の日の写真。
部活が休みで放課後にデートしようって。
でも近場やとみんなにバレるから、お互いに一回帰って少し離れた街の喫茶店で待ち合わせ。
俺は制服のまま。望は女装する時間までは無かったから着替えだけして喫茶店でのデートを満喫した。
女装してへんからツーショットは載せずに頼んだケーキセットだけをウェスタには投稿してたのに。
まさか、俺らのツーショットを見ただけで同じ場所やってわかるなんて…
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作者名:まかろん | 作成日時:2024年1月13日 20時