あおいろ おまけ ページ29
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のん部活終わったら〇〇公園に来てほしいな
部活終わりに開いたスマホに表示された通知
急すぎて振られるんちゃうかと思いながら向かうと
そこに望の姿はなかった
その代わり、二つ結びのセーラー服姿の女の子が1人ベンチに座っている
後ろ姿やから知らん人かもしれんけど、なんとなくのぞみーるな気がして…
「お待たせ」
声をかけると、パッと振り向く女子高生
ほら。やっぱり可愛い俺の大好きな子や。
桃「流星くん!よく気づいたね!」
「のんのことはたくさん見てきたから」
そう言ってスマホを見せる
のんが前にウェスタに載せてた写真
久しぶりに二つ結びののぞみーるを見た気がする
桃「恥ずかしい//」
「ふっ笑 かわええ笑」
ストーカーみたいな発言やったかな、なんて気になったけど
のんにはそんなこと関係ないらしい笑
相変わらず照れ屋なのんに振られる心配がスーッと消えていく
「そうや。なんかあったん?」
桃「あ…うん// 実は…////」
鞄の中から恥ずかしそうに取り出される箱
濃いめのピンク色の包みに薄いピンクのリボンでラッピングされたプレゼント
あれ?今日、なんかの記念日とかやっけ?
桃「これ、バレンタインの…//」
「え?バレンタイン?」
桃「この前渡したやつは流星くん用のチョコレートやないから。ちゃんと渡したくて作ってみた!//」
バレンタインから数日。まさか改めて渡されると思わんかった。
当日、俺には市販のチョコやったのに神ちゃんには手作りを渡してるの見て嫉妬して
昼休みに感じた違和感はこれかと思って部活をサボって望に会いに行ったあの日。
余り物でもなんでもいいから手作りが欲しいなんてわがまま言って貰ったチョコレート
それだけで十分満足してたけど、まさかちゃんと俺のために作ったチョコレートをもらえるなんて
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作者名:まかろん | 作成日時:2024年1月13日 20時