ももいろ ページ28
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「…取れちゃった」
青「え?」
「口にチョコついてたけど、今取れちゃった…」
流星くんをドキドキさせられるチャンスやったのに
のんばっかりドキドキしてるから、今回はのんが流星くんに…
青「…ん」
「え…?」
青「取って?」
「取ってって言われても…」
青「俺ものんに取ってほしかった。だから、取って?」
薄目を開けたと思えばすぐに目を瞑る流星くん
何もついてないのわかってながら、のんが落ち込んでることにも気づいて…
さすが流星くんや。やっぱり敵わへん。
"ちゅっ"
「…と、取れた////」
は、恥ずかしい!!!
こんな大胆なことしちゃうなんて!!
でもほのかに感じるチョコレートの甘さに胸がドキドキする
バレンタインのキスって感じ…////
青「…ありがと//」
あ。流星くんの耳、真っ赤や。
笑ってる顔も、いつもとどこか違う
「流星くん、ドキドキした…?」
青「当たり前。あんまり言わせんといて笑」
のんの頭を少し乱暴に撫でる姿までかっこいい
こんなところ、のんしか見れへんもん
「流星くん、来てくれてありがとう」
青「うん。望も、チョコありがとう」
「ううん!流星くんに食べてもらえて、のん嬉しかった!」
青「ふっ笑 ホワイトデー楽しみにしてて?」
「へ…//」
神ちゃんから聞いた話やけど、期待させへんためにホワイトデーは誰にも渡してないって
それでものんにはくれるって、特別やから…?
のんは流星くんの彼女やもん
のんが流星くんを特別に想ってるのと一緒で、流星くんものんの特別なんや//
「楽しみにしてるね//」
そう伝えれば流星くんは笑って頷いてくれる
そのままバイバイして、のんは自分の部屋に
「ふふっ笑 かっこいい」
振り返る流星くんに部屋の窓から手を振ってお見送り
流星くんはのん以外からもらったチョコがたくさん入った鞄も持ってるけど
大事そうに手に持ってる中身の入ってないラッピング袋にキュンとする
流星くん。いつもありがとう。
来年こそは自信持って手作りチョコ渡すね。
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作者名:まかろん | 作成日時:2024年1月13日 20時