ももいろ ページ27
⠀
青「本音を言えば、余ってるのでもええから今年もほしいんやけどね笑」
クシャッと目を細めて笑う流星くんに胸がドキッと高鳴る
自分用やなくてもいいから欲しいなんて
それだけのんの手作りが食べたいってことでしょ？
「えっと…」
青「あ、無かったらええんやで？来年まで楽しみにしてるから」
流星くんはそう言ってくれるけど、のんやって渡したい
そんなことを思っていたらリビングの方から聞こえてくる咳払い
あ…ここ、玄関やった…
「ちょ、ちょっと待っててね！」
流星くんに待ってもらってリビングへ向かうと
そこにはのんのチョコを持った姉ちゃんが
桃姉「もう！流星くんに渡したもんやと思ってた！」
「ご、ごめんなさい…」
桃姉「流星くん用のやつはどうしたん？」
「お友達にあげちゃった…」
桃姉「もー！じゃあこれあげなさい！」
「え、でもこれ姉ちゃんの…」
桃姉「姉ちゃんはいいの！毎年もらってるんやから！それより流星くんとの初めてのバレンタインでしょ！手作りあげないでどうするの！」
「姉ちゃん…ありがとう！！」
流星くん用やないけど、食べてもらえるなら…
そう思って姉ちゃん用にラッピングしたチョコをもらって玄関へと戻る
「流星くん！お待たせ！」
青「それって…」
「のんの手作りチョコ…もらってくれますか？」
チョコを差し出すと、流星くんがパッと笑顔になって
青「ほんまに？ええの？？」
なんて無邪気な子供みたい
のんが頷けば嬉しそうに受け取って、その場でリボン解いちゃって
青「ん！うま！！これ、のんが作ったん？」
「うん//」
青「ほんまにうまい！！」
「ふふっ笑 流星くん、可愛い笑」
もぐもぐ食べてる姿にのんまで嬉しくなっちゃう
口の端についてるチョコも可愛い
これ、のんが取るべき…？
流星くんならきっと取ってくれるよね。
で、でも恥ずかしいし…
青「のん？」
「へっ…！」
青「ふはっ笑 ジッと見つめてどうしたん？顔になんかついてる？」
あ…流星くんが触って取れちゃった…
せっかくのチャンスが…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 655人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まかろん
| 作成日時：2024年1月13日 20時
