のぞみーるの恋愛事情３（青×桃） (ページ21)

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あおいろページ21

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女子「こ、これ…////」

「ありがとう」

女子「うん！////」

もう何個目なんやろ

既に両手だけでは数えられへんくらいのチョコをもらってる

今年もまたこの時期がやってきたんやな

赤「相変わらずモテ男は大変やなー笑」

「しげやってもらってたやん笑」

赤「俺はちゃんと1番にともからもらったから！」

そう言って綺麗にラッピングされた手作りチョコを見せてくるしげ

さすが神ちゃん。めちゃくちゃ美味そう。

"バレンタイン"

女の子にとっても、男にとっても大事なイベント

有難いことに毎年たくさんのチョコレートやプレゼントをもらうねんけど

去年までは大してバレンタインに興味がなかった

強いて言うならのぞみーるの投稿を楽しみにしてたくらい

でも今年は違う。俺にも恋人ができて初めてのバレンタイン。

俺も彼女からもらえるって期待してええよな…？

桃「流星くん…？」

「わっ…」

桃「あ、ごめん。大丈夫…？」

ボーっとしていたら目の前に望が。

手には2人分の弁当箱。

のぞみーるってことを打ち明けてからは時々こうして2人で昼休みを過ごすようになった

ほんまは毎日過ごしたいねんけど恥ずかしいからあかんねんて笑

望らしくてかわええねんけど、少し寂しい

「大丈夫やで。待たせてごめんな？」

桃「ううん、平気！」

「ほな行こっか」

差し出した手に望が照れながらも手を重ねてくれる

その手を恋人繋ぎに変えて向かう先はもちろん屋上

俺ら2人だけになれて望も周りの目を気にしなくていい場所

2人で過ごす昼休みは必ずココって決まってる

桃「あの…」

「ん？」

桃「えっと…さっきの呼び出しって、やっぱり…」

屋上に着いてすぐ、望は遠慮がちにさっきのことを聞いてくる

やましいことなんて何もないからはっきり聞いてくれてもええのに

「告白やったんかな？チョコだけもらった」

意地悪な奴ってことはわかってる

それでも、これは俺なりの望へのアピール

バレンタインらしい話題を出して、まだもらってないチョコを貰おうとするなんてちょっとダサいやんな

でも欲しいねん。誰よりも望から。

桃「今日、たくさんもらってるね」

隣の席やから呼び出しされてるのをずっと見てたんやと思う

その度に望の顔が暗くなってるのは気づいてた

でも教室に戻れば笑顔で"おかえり"って言ってくれて

みんなの前では嫉妬せぇへんように強がってるんやろうなーって