のぞみーるの恋愛事情３（青×桃） (ページ12)

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あおいろページ12

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教室の扉の前。望が俺の手をギュッと握り返してくる。

「ほんまに大丈夫？」

桃「流星くんが一緒やから…」

下を向いて顔をあげへん望に不安が募るけど、本人は言いたいらしい

ごめんな。俺がちゃんと守れたらこんなに怖い思いさせてへんのに。

でも、この先はちゃんと守る。守れなかった分、絶対に望のこと守るから。

"ガラガラ"

鈴木「あ！りゅうs…って。え…」

俺が扉を開けると、まだ俺らの教室に居たらしい凛が駆けつけてくる

でも俺らの手を見るなり立ち止まって

鈴木「…なんで手繋いでるん？」

「なんでって？」

鈴木「ふーん…もしかして認めるん？」

「ああ。そうやけど」

否定しない俺に凛がキッと睨みつけてくる

こんなんで俺らは壊されへん

周りが変な目で見ようと俺は望が好きやから

「小瀧と。望と付き合ってる」

男子「え…てことは…」

女子「そういうことやんな…」

俺が打ち明けると教室がザワつく

それもそのはず。俺と望が付き合ってるってことは、望がのぞみーるってことを証明したようなもの。

のぞみーるの正体が学年１地味で大人しい奴なんて誰も想像しなかったやろう

鈴木「へぇ…こんな地味な人がのぞみーるねぇ…」

望を見つめながら口を開く凛

その眼差しが怖くて、俺と手を繋ぐ望の手に力が入った

鈴木「あんな人気者がほんまは地味とか、フォロワーさんはどう思うかな？みんなやって思わへん？小瀧くんがのぞみーるって笑笑」

クスクス笑いながら望を見る凛は完全に悪女の顔をしている

みんなに問いかけて賛同を得ようしてるのかもしれない

みんなと一緒に望を傷つけて、追い込んで、俺と別れさせようとしてるんやろうけど

「望も、のぞみーるも同じ人間やで」

鈴木「なに？」

「見た目が違うだけで中身は一緒。あの投稿してんのも望。あの見た目を生み出してるのも望。」

俺は守るって決めたんや。今度こそ絶対に望を守るって。