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ももいろ ページ11




「みんなにっ…言いたいっ…泣」

青「え…?」

「流星くんの彼女っ…のんやって、みんなに言いたいっ…泣」


もう、のんも限界。


鈴木さんが流星くんの彼女やって言い張るところなんて見てられへん


流星くんの彼女として鈴木さんが流星くんに甘えるなんて嫌や


それに、のんには最強の味方が居るもん


青「…本気で言ってる?」

「本気やでっ…」

青「でも…」

「のんっ、怖くない…流星くんがおるから…」


引き離されちゃった体やけど、流星くんの制服をギュッと掴んで真剣に答える


のんの本気がこの手から、のんの目から伝わればいいな。


青「…わかった。でも俺から話す」

「え…どうして、のんが…」

青「あかん。俺から言う。望のことは俺が守るから」


頭にポンと置かれる大きな手


たくさん守ってもらった。たくさん迷惑かけた。


これから先も守ってもらって、迷惑もかけるかもしれないのに


流星くんはこんな時でものんを守ってくれようとする


青「望は俺の大切な人やから。俺に守らせてほしい」


プロポーズのような一言にキュンとするのんの心


赤く染まる頬に今だけは空気を読んでほしいと思うけど


青「ふっ笑 かわええ笑」


優しく笑ってのんの頬を撫でる流星くんのせいで、空気なんて読めそうにない


のぞみーるやなくても可愛いと言ってくれる流星くん


他にどう思われてもいい。流星くんがのんを愛してくれるならそれでいい。


周りの人にとっては別人でも、流星くんにとっては一緒も同然なんやから堂々と愛されたい


のぞみーると流星くんだけやなくて、望と流星くんも本気で愛し合ってることが伝われば皆も認めてくれるかも。


青「…大丈夫?」

「うんっ…」


教室の扉の前で流星くんがのんの手を握ってくれる


"大丈夫"


自分に言い聞かせるように何度も唱える


例え冷たい目で見る人が居ようと、ここまで愛してくれる流星くんと一緒ならきっと乗り越えられる。


なにより、流星くんが誰かに取られること以上に怖いものは絶対に無いから。


流星くんさえ隣に居てくれれば、のんは大丈夫。

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作者名:まかろん | 作成日時:2024年1月13日 20時

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