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平「 Aの気持ちは分からんかったけどな 、
俺 ちゃんと自分の気持ちは分かってる 」
あたしを抱き締める腕に
ぎゅっと力が入って
更にくっつくあたしの体と紫耀の体 。
あたしの顔は最高に酷いだろう 、
きっと目は真っ赤で
頬っぺにはいくつもの涙の痕があって 。
見られたくないから下を向くと
紫耀が“平野の気持ち 、 聞いて”とまた優しい声 。
あぁ 、 その声が好きだ 。
平「 いつか 、 超有名に成る 。
デビューもすんねん 絶対に 」
「 … ん 」
平「 でもね 俺 、 Aが応援してくんなきゃ
ちょっと出来そうにないねん 」
「 しょ 、 う 」
もう駄目だ 。
涙が溢れて止まらないから 、
折角紫耀が話してくれてるのにまともに返事を返せない 。
必死に止めようとしても止まらない 。
紫耀は“泣くなぁ〜”ってへらり笑いながら
あたしの頭をぽんぽん 、 と撫でた 。
其の儘 、 紫耀の方を向かされて 。
紫耀は自分の服の袖を精一杯伸ばして
あたしの涙を拭う 。
“泣きすぎ”なんて微笑みながら 。
平「 俺も好きやで 、 Aのこと 」
「 … っ 」
平「 でも 、 もうちょい待っててな 。
さっさと夢叶えてAのこと迎えに行ってあげるから 」
「 … うん … っ 」
愛しさ余って思いきり抱き着けば
“わぁ”と吃驚した声上げて 、
それからぎゅうっと抱き締めてくれて 。
… 待とう 、 紫耀のこと 。
紫耀ならきっとデビューも出来る
人気者にも成れるから 、 絶対 。
平「 其れまでちゃんと 、 平野のこと好きでいてな ? 」
そんな問いかけにこくっと頷く 。
「 あたしももっと大人な人になる 。
紫耀の悩みとか仕事のこととか 、 全部受け入れるくらい 」
平「 へへ 、 楽しみや 」
ぱちり 、 瞳が合えば
どちらからともなく唇を重ねて 。
まるで結婚式みたいな誓いのキス 。
もう泣かない 。
ちゃんと応援できるよ 。
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みっか - すごい感動しました。 号泣なうですW 続編も見させていただきます。 (2014年8月20日 14時) (レス) id: 77d0db455a (このIDを非表示/違反報告)
ジャニっ子 - めっちゃヤバいです!告白したときとか、泣いちゃいましたもん。もう、最高過ぎました。続編も、読ませていただきます。 (2014年3月28日 13時) (レス) id: ad2362da38 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 〆. 平野りら。さん» あ、そうなんですか!なんかすみません!!私、消えちゃう前にフォローさせていただきました(*^^*)ほんと、消させるようなコメントしてごめんなさい(>_<)りらさんの小説大好きです!!! (2014年3月8日 9時) (レス) id: d644931272 (このIDを非表示/違反報告)
〆. 平野りら。(プロフ) - 蒼空さん» 大丈夫ですよ 〜 ! 多分禁止されてるんですよね 、 はい 。 でも私載せちゃってますが w 違反なのでそろそろ消そうと思ってます っ 。 (2014年3月7日 23時) (レス) id: feb3ae6ef6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 突然すみません。私の作品にTwitterのIDを載せていると、違反なので消してくれとコメントがありました。読ませていただいている作者さんの中で、平野りらさんなら聞けると思いまして…突然すみません。 (2014年3月6日 23時) (レス) id: d644931272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:平野りら 〆. | 作成日時:2013年11月15日 22時