♭ 23 _ ページ23
.
( 紫耀Said )
“ 紫耀の 、 せいじゃん ”
平野が連続に質問をぶつけたあと
俯いたAが絞り出したような声で発したのは
そんな 、 言葉で 。
… 俺のせい 、 なん ?
平「 何其れ 、 どーゆー … 」
「 分かってる ? 自覚してる ? 」
平「 、 えっと … 」
馬鹿な平野は分からない 。
どうしてこれまでのことが俺のせいなのか 。
どうして平野くんって呼ぶのか 。
何で 、 Aが泣いてるのか 。
ぽろぽろと涙を溢すAを
何とか慰めたくって 、
手を伸ばしかけたとき 。
「 慰めるの ? あたしのこと 」
平「 …… え 」
「 頭撫でてくれようとしたの ?
“どうしたの?”って優しく声掛けてくれようとしたの ? 」
平「 A … 」
「 ダメだよ 、 そんなことしちゃ 」
ばっさり切られて 、
平野の手は空を切った 。
Aを慰めちゃいけない ?
頭撫でちゃいけない ?
、 なんで 。
そんなの一体誰が決めたんやろう 。
平「 意味わかんないよ 、 それ誰が云うたん ? 」
「 誰とかじゃないよ 」
平「 じゃあなんでそう 」
「 紫耀がジャニーズ入ったからでしょ ! 」
思わず声を荒げた俺に
負けじと荒い声で返すA 。
返す言葉が見つからなくてただただ立ち竦む 。
こんなときに考えるのはどうでもいいこと 。
よそから見たら変なんやろな 。 とか
近所迷惑ちゃうかな 、 とか 。
そんなどーでもええことは思いつくのに
肝心な言葉は思いつかない 。
あたふたする俺を置いてけぼりにして
ぽつりぽつりと呟くA 。
「 … 此処まで有名になっちゃうと思わなかった 」
平「 … 」
「 分かってたら止めてたよ …
こんなに距離出来ると思わなかったんだもん 」
顔を覆って 、
しゃくり上げながら
必死に喋るA 。
平「 とりあえず 、 中入ろうよ 」
「 … 」
平「 迷惑に成っちゃう 」
俺はヘタレか 。
.
823人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みっか - すごい感動しました。 号泣なうですW 続編も見させていただきます。 (2014年8月20日 14時) (レス) id: 77d0db455a (このIDを非表示/違反報告)
ジャニっ子 - めっちゃヤバいです!告白したときとか、泣いちゃいましたもん。もう、最高過ぎました。続編も、読ませていただきます。 (2014年3月28日 13時) (レス) id: ad2362da38 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 〆. 平野りら。さん» あ、そうなんですか!なんかすみません!!私、消えちゃう前にフォローさせていただきました(*^^*)ほんと、消させるようなコメントしてごめんなさい(>_<)りらさんの小説大好きです!!! (2014年3月8日 9時) (レス) id: d644931272 (このIDを非表示/違反報告)
〆. 平野りら。(プロフ) - 蒼空さん» 大丈夫ですよ 〜 ! 多分禁止されてるんですよね 、 はい 。 でも私載せちゃってますが w 違反なのでそろそろ消そうと思ってます っ 。 (2014年3月7日 23時) (レス) id: feb3ae6ef6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 突然すみません。私の作品にTwitterのIDを載せていると、違反なので消してくれとコメントがありました。読ませていただいている作者さんの中で、平野りらさんなら聞けると思いまして…突然すみません。 (2014年3月6日 23時) (レス) id: d644931272 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:平野りら 〆. | 作成日時:2013年11月15日 22時