【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの伍 (ページ22)

今日:3 hit、昨日:21 hit、合計:73,813 hit

新月までページ22

.

作戦会議の翌日から新月までの間

いつものように鮭漁をし
獲れた鮭を賄賂として看守に渡し

いつものように網走監獄の偵察をし
門倉ニㇱパと情報を交換し合う

そんなある日...

白石「インカㇻマッちゃんはさぁ」

白石「のっぺら坊がどっちなのか占った事あるの?」

白石さんがインカㇻマッさんに
のっぺら坊を占った事があるのか聞いた

インカㇻマッ「何度もやりました」

白石「何度もやっちゃったんだ...」

インカㇻマッ「ずっと出ていたのがいいえ(・・・)...」

インカㇻマッ「つまり、のっぺら坊がアシㇼパちゃんの父親ではないと出ていたのですが...」

インカㇻマッ「最近はどんどんはい(・・)が追い上げています」

最初は〝いいえ〟が多かったのに
だんだん〝はい〟が追い上げてきたという事は...

白石「今んとこどっちが優勢?」

インカㇻマッ「この前やったのでちょうど千回中、五百回目のはい(・・)が出ました...」

ちょうど半分...

白石「じゃあ最後にもう一回占ってくれる?」

インカㇻマッさんはシラッキカムイの骨を頭に乗せ
ゆっくりと身体を傾けた

.

パシッ...!!

インカㇻマッ「白石さん?」

白石「やっぱやめよう、迷いはいらねえ...」

白石「俺たちは確かめに行くまでだ」

白石さんは結果が出る寸前で
シラッキカムイを受け止めた

シラッキカムイの答えは誰も知らない
占いの結果はのっぺら坊に会わなければわからない

インカㇻマッ「イナンクルちゃんは...」

『私も白石さんと同じですよ』

『直接会って真相を確かめなければなりません』

所で...

〝はい〟と〝いいえ〟の回数が同じという事は
のっぺら坊が2人(・・)いるという可能性は...

さすがにそれは考えにくい...よね...
でも、もしあり得たとして視野に入れておくべきかな...

インカㇻマッ「何か悩み事ですか?」

『あ、いいえ...』

尾形さんが言うように
私たちは目的のために集った烏合の衆

この作戦中に平気で誰かが
裏切る事だってあるかもしれない...

それでも私たちの目的は変わらない
誰もが金塊の在り処を聞きたがっている

『上手く...いくといいですね...』

白石「そうだね...」

結果を左右するのは...

.