【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの伍 (ページ5)

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お散歩ページ5

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『ニセウトゥイナーフイー♪』

『ニセウトゥイナーフイー♪』

私は尾形さんと森の中をお散歩する
秋は実りの季節というだけあってどんぐり(ニセウ)やヤマブドウ(ハッ )やサルナシ(クッチ)がたくさん実っていて歩いているだけで楽しい

『見てください、ニセウです。』

尾形「どんぐりか。」

『野いちごも実っていますね。』

もう赤いから食べ頃かな?

『野いちごが赤く実るとチュㇰチェㇷ゚が川を遡上してくる頃だと言われています。』

尾形「鮭か。」

『はい、私たちは鮭の事を秋の魚(チュㇰチェㇷ゚)や神の魚(カムイチェㇷ゚)と言います。』

『鮭は私たちが神の魚と呼ぶ程とても大切にされてきました。』

『鮭は交易品としても重要なものなのです。』

『私たちは秋に遡上してくる鮭を乾燥させ、保存食にして長い冬に備えます。』

『寒くなれば凍らせてルイペを作ることができます。』

私はハッやクッチを食べながら森の中を歩く
木々が色付き始めていて秋の森はいっそう綺麗だ

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そして...

『ずいぶん遠くまで来てしまいましたね。』

『そろそろ戻りましょう。』

森の中を歩いていたら
いつの間にか遠くまで行ってしまったようだ

これ以上先に進んで迷って戻れなくなる前に引き返そう...

尾形「おい。」

『はい?』

尾形「杉元とキロランケが言っていた事は本当なのか。」

『え?』

尾形「見合い話だ。」

帰ろうと歩き出すと突然尾形さんが
私のお見合いの事を聞いてきた

お見合い...かぁ...

『コタンに戻ってからとは言いましたが...』

『お見合いの予定はまだ未定なのですよ。』

『しばらくかかりそうですから...』

この旅路の中で私は私の役目を見つけた
私の役目はアシㇼパと共に真実を確かめること

そしてのっぺら坊から金塊の在り処を示す暗号を聞き
地図となる刺青人皮と暗号をもってアイヌの金塊を見つけ出す

その後の事だから
まだまだ先になりそうだ

『今は目の前の事に集中しませんと』

尾形「...」

尾形「お前は結婚したいのか。」

『はい、できるのならしたいと思っています。』

『子供もほしいので...』

でも...

私は本当にそれを望んでいるのだろうか...

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