【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの肆 (ページ39)

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奇襲ページ39

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『アシㇼパ待ってくださいッ!!』

アシㇼパは部屋に置いていた武器を持って外へ走って行った
アシㇼパだけでは危ない...

インカㇻマッ「イナンクルちゃんも外へ?」

『はい、私はアシㇼパの後を追います。』

『インカㇻマッさんは危ないのでここで待っていてください。』

私も部屋に置いていた武器を持ってアシㇼパの後を追った

怪我をしてしまうからとかそんなのは関係ない
大切なアシㇼパをひとりで危険な場所へ行かせるくらいなら私は怪我だってなんだって...

『アシㇼパ!!』

アシㇼパ「イナンクル!?」

『チノイェタッとシタッを持ってきました!!』

『杉元さんたちを探しに行きましょう。』

アシㇼパ「ああ!!」

私とアシㇼパは一緒に杉元さんたちを探しに行く

パァン!!

アシㇼパ「銃声だ。」

『行きましょう。』

私たちは銃声の鳴る方へ走った

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少し走るとすぐに森の中へ入った

暗くて遠くまで見えないけど私は夜目が利くから
アシㇼパを安全な方へ誘導しながら探し回る

アシㇼパ「いったいどこへ行ったんだ...」

『暗いので離れ離れになってしまったのかもしれません...』

相手は夜道が私たちよりも得意だ
舌を鳴らした音で場所を把握できるのならなおのこと危険...

パキッ...

アシㇼパ「杉元?」

すると闇の向こう側から木の枝を踏む音が聞こえた

でも様子がおかしい...
影を見るからに杉元さんよりも背が低い気が...

『アシㇼパ違います!!杉元さんではありません!!』

私はチノイェタッをアシㇼパから取り
音の聞こえた方に灯りを向けた

盲目の男「灯りを消せ。」

私たちの目の前にいたのは盲目の盗賊と思わしき男性
咄嗟にアシㇼパを私の背後に隠し、盲目の盗賊から少しずつ離れる

けれど目の前にいる武器を持った盲目の盗賊は
ジリジリと私たちとの距離を縮めていく

??「松明に近付くな!!銃を持っている奴がいるぞッ!!」

ダァアン!!

『ひゃ...!!』

誰かの声が聞こえたかと思ったら
突然目の前にいる盲目の盗賊が頭を撃たれた

ジュッ...

しまった...
返り血で灯りが消えてしまった...

『アシㇼパ、ここは危険です!!』

『少し離れた場所に...』

『アシㇼパ...?』

辺りを見渡すとアシㇼパの姿はもう無かった

はぐれた...
最悪の事態になってしまった...

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