温泉旅館 ページ36
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屈斜路湖のコタンを朝に出て
シサㇺの経営する温泉旅館にたどり着いたのはお昼過ぎだった
私たちは早速宿泊の手続きを済ませ
団体客として入室した
チカパシ「わあ〜!!すごい!!」
『広いですね!!』
札幌世界ホテルの時もそうだけど
宿泊施設に来ること自体初めてだった
もちろん温泉旅館に来るのも初めてだ
広々とした室内と高価な置物、フカフカなお布団まで...
チカパシ「俺こういう所に来るの初めて!!」
チカパシ「すごいねインカㇻマッ!!」
インカㇻマッ「そうですね。」
『すごいです!!景色が一望できます!!』
私たちの泊まる部屋は二階にあるため
上から綺麗な景色が一望できる
杉元「イナンクルさん、落ちたら危ないからこっちにおいで。」
『はぁい』
アシㇼパ「杉元、ここは食事が出るのか?」
杉元「うん、出ると思うよ。」
白石「今日は日本の料理が食べられるのか〜」
谷垣「日本の料理か...久しぶりだな。」
日本の料理...
もしかして私とアシㇼパも食べられるのかな
杉元「今日は久々にゆっくりできるな。」
キロランケ「旅の疲れを癒すのも大切だな。」
『そう言えば、ここには頼めば按摩をしてくれる方がいるそうですよ。』
杉元「本当に?後で頼んでみるわ。」
白石「じゃあ食事時まで自由行動だな。」
食事時までは自由行動となった
早速チカパシは谷垣ニㇱパとインカㇻマッさんを連れて外へ行ってしまった
アシㇼパ「杉元、私たちも散策に行こう!!」
杉元「ちょ、アシㇼパさん!?」
アシㇼパも杉元さんを連れて外へ行ってしまった
私も外へお散歩しに行こうと立ち上がる
ガシッ...
尾形「どこへ行く。」
私が立ち上がった瞬間
尾形さんに引き止められた
『私も外へ行こうと...』
尾形「また怪我をするぞ。」
うっ...
『今日は...お部屋で大人しくしています...』ｼｭﾝ
キロランケ「そんなに落ち込むなって、館内なら歩き回っても大丈夫だろう。」
白石「館内なら怪我しないしね。」
尾形「いいや、分からんぞ?」
尾形さん...何故そこまで私を...
確かに最近危なっかしいけど...
白石「もう保護者じゃん尾形ちゃん...」
キロランケ「保護者だと?」
白石「え、保護者も禁句なの?」
キロランケ「身寄りがない以上、俺がイナンクルの保護者だから。」
白石「これは手強いね、尾形ちゃん...」
尾形「...」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年5月25日 23時
