【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ38)

今日:19 hit、昨日:56 hit、合計:192,369 hit

トゥレプカムイページ38

.

杉元「アシㇼパさん、筋子ダレも美味しいんだけど...」

杉元「味噌つけたら絶対合うんじゃないの?」

シュパッ!!

アシㇼパ「うんうん!!」

アシㇼパ「やっぱり杉元のオソマは何にでも合う!!」

アシㇼパ「スゴイオソマ!!」

アシㇼパはものすごい勢いで杉元さんの曲げわっぱを奪い取り、中に入っているミソに団子を付けて食べた

モノア「オソマ?」

アイヌの女「オソマ...」

ざわざわ...

その光景を見ていたコタンの女性たちは
アシㇼパと杉元さんをすごい目で見る

杉元「ほらアシㇼパさんがオソマ言うからウンコ食べてると思ってるよ...」

アシㇼパ「これは食べられるオソマです(タンペアエエアㇱカイオソマネナ)!!」

アシㇼパはコタンの女性たちにミソを渡した

杉元「ウンコじゃなくて味噌なんですよ?」

コタンの女性たちは
おそるおそるお団子にミソを付けて食べる

モノア「まあおいしい( ケラアンフミー)!!」

コタンの女性たちはミソの美味しさに驚いていた
それと、ある事でアシㇼパを見て喜んでいる

杉元「なに?どうしたの?」

『フフッ...アシㇼパがオオウバユリの神様みたいですって。』

杉元「どういう意味?」

アシㇼパ「アイヌの昔話だ。」

私たちはオオウバユリの神様(トゥレㇷ゚カムイ)の話をする

『ある村長が噂を耳にしました。』

アシㇼパ「小さい女がふたり、村ごとに村長を訪ねてきて」

アシㇼパ「お椀を借りては物陰で脱糞し、食べろと言って差し出す。」

『否定するとものすごく罵倒されるみたいです。』

杉元「理不尽な話だ...」

『やがてある日、その女たちが自分の村にやってきて』

アシㇼパ「噂道りにお椀を貸せといって物陰へ行き、お椀いっぱいにどろどろしたものを持ってきたが食べてみたら良い味がした。」

杉元「登場人物全員変態かよ...」

アシㇼパ「実はその2人はギョウジャニンニクとオオウバユリで、自分たちが食材であるとまだ知らない人間に食べてほしかった。」

『人間に感謝され、祀られないと神様になれないからです。』

アシㇼパ「その村長のおかげでこの食材を知った人々は飢えから守られて暮らせるようになった...」

アシㇼパ「と、言うお話だ。」

杉元「お椀のどろどろはウンコだったの?」

アシㇼパ「...」

『...』

杉元「あ...聞いちゃダメだった?」

.