【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ35)

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お礼ページ35

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私たちがコタンの中心部へ向かうと
アイヌの女性たちが殺された偽アイヌの男性を埋葬していた

私たちも埋葬のお手伝いをしようとクワ(クㇷ゚カ)を持って地面に穴を掘る
私もクㇷ゚カを持って穴を掘っていると...

アシㇼパ「イナンクル、コタンの女たちが服を見繕ってくれるそうだ。」

『本当ですか?』

私はコタンの女性たちの元へ行き服を見繕ってもらうことにした

コタンの女性たちは私が偽アイヌの男性たちとひとりで戦っている姿を見ていたようで
私にありがとうと何回も感謝を伝えてきた

丁寧に手当てまでしてもらい、綺麗なマタンプㇱやアットゥシなど
ズタズタに斬られてしまった衣装一式を全て見繕ってくれた

〝勇敢に戦い、立ち向かう姿に勇気をもらった〟

〝これは私たちからのお礼だ〟

アイヌの女性たちからそう言われ
私が何度断ってもその手を下げることはなかった

私はすぐに皆の元へ行き
埋葬を手伝おうとクㇷ゚カを持つと...

杉元「せっかくいい服もらったんだから、早速汚しちゃダメだよ。」

杉元さんは私からクㇷ゚カを取り上げた

今までは動きやすさを重視して男性のような着方をしていたけれど
コタンの女性たちに女性の着方で着付けられたから少し新鮮...

アシㇼパ「ピㇼカメノコ...」

牛山「嬢ちゃん...綺麗になったな。」

『ありがとうございます。』

ピㇼカメノコや綺麗だなんて私には勿体ない言葉だ
私は杉元さんの言われた通り、せっかくもらった服を汚さないように近くで作業が終わるまで見ている事にした

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そして...

モノア「今日私たちがしたことは忘れるべきことだ(タントアンキカトゥアノイラクニㇷ゚ネナ)」

モノア「誰かに聞かせたら恐ろしいことになる(ネンカアンヌレヤㇰアイシトマㇷ゚ネナ)」

埋葬が終わり
埋め終えた跡を見て

〝この事は誰にも言い聞かせず忘れよう〟

そうみんなで決めた

アシㇼパ「杉元、尾形、チンポ先生!!」

杉元「どうしたの?アシㇼパさん、イナンクルさん。」

アシㇼパ「コタンの女たちがお礼をしたいと言っている。」

『この時期に採れるオオウバユリ(トゥレㇷ゚)の料理で私たちをもてなしたいようですよ。』

私たちはコタンの女性の感謝の気持ちに答えて
料理をもてなしてもらうことにした

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