【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ31)

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拷問ページ31

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ビリッ...

ビリッッ!!

偽アイヌの男性は
私のアットゥシの裾をビリビリと引き裂き

さらに身に付けていた長襦袢(モウル)と足に着けていた脚絆(ホシ)もズタズタに切り裂いた

『私の服を裂いて何がしたいのですか...』

偽アイヌの男性「拷問だよ。」

『キャッ!!』

男性は私の襟を掴むと肩まで下ろすと
肌を少し傷つけて楽しそうに笑った

偽アイヌの男性「お前たちはなんでこの村に来た。」

『私たちはお金をもらってシサㇺを案内しているだけです。』

偽アイヌの男性「金だァ?」

『ッ!!』

男性は私の脚を斬りつけた

『私たちは小樽からシサㇺを案内しています...』

『芦別に行く予定でしたが、少し休みたいとの要望で一晩だけ泊めてもらおうとここを訪れました...』

偽アイヌの男性「芦別へ何の用だ。」

『旅の途中で事故に遭い、仲間とはぐれてしまったので芦別で落ち合う約束をッ...ィ...アァ...ッ!!』

男性の質問にはちゃんと答えているのに
容赦なく身体を斬りつけてくる...

偽アイヌの男性「旅だって?」

偽アイヌの男性「じゃあなんで軍人が2人もいるんだ。」

『私たちはシサㇺを案内しているだけなので詳しくは......ッ!!』

痛い...

狂気的な行動に恐怖を覚える
こちらに向けられる刃が恐い...

足や肩に男性の手が触れる度にゾワゾワと寒気がする...

気持ち悪い...

「＿＿＿＿!!」

「＿＿＿＿＿＿＿!!」

偽アイヌの男性「おい、外が騒がしいぞ...」

偽アイヌの男性「あの男たちに正体がバレたのか!?」

拷問を受けていると急に外が騒がしくなり
銃声や呻き声や叫び声がコタン中から聞こえてくる

偽アイヌの男性「クソッ!!俺たちも行くしかねえ!!」

私を捕らえた偽アイヌの男性たちは
銃声が響く方へ武器を持って走っていった

偽アイヌの男性「チッ...」

私の服を裂いていた男性も同様に
武器を持って走っていった

『助かった...』

杉元さんとチンポ先生が気付いてくれたんだ

良かった...
これでアシㇼパが助けてもらえる...

アシㇼパは無事だろうか
変な事はされていないだろうか

万が一にもアシㇼパの心に傷が残るような事があったら...

『許せない...』

私もみんなの元へ行かないと...

ギギギギッ...

『うッ...』

手足を縛る縄がキツくて解けない...
早くここから逃げないといけないのに...

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