偽物 ページ26
.
『
杉元「あっ!!イナンクルさんまで...!!」
尾形さんの合図と同時に私は外へ走り出した
この異変に気付いてくれてありがとう尾形さん
これで外に出てアシㇼパを探せる
『アシㇼパ!!どこですか!!』
返事が無い...
小熊のオリのある場所へ行ってもアシㇼパの姿は見当たらない
『アシㇼパ!!』
やっぱり返事が無い...
『遅かった...』
どこかに連れていかれたのかもしれない...
コタン中を手当たり次第探し回ろうと走り出すと
アイヌの女「
コタンコㇿクㇽのチセの方から
やっぱりこのコタンはおかしい
私は声を上げた女性の元へ急いだ
『あのッ!!』
アイヌの女「!!」
アイヌの男「ど...どうしたんですか?」
このアイヌの男性
私に見られてすごい動揺してる...
『今、
『その女性をどこに連れて行くつもりですか。』
アイヌの男「...」
黙秘ね...
『何か言えない事情でもあるのですか?』
女性は助けを求めていたのに男性は女性を連れていこうとしている
何か助けを求めてはいけない事情があるんだ
それはきっと...
??「おや、こんな所で何をしているのかな?」
アイヌの女「ウ〜!!」
『!!』
しまった
目の前の事に気を取られていたら
後ろを...
ガキィィッ!!
エクロㇰの弟「チッ...」
『ニㇱパ...これはどういう事ですか...』
エクロㇰニㇱパの弟は私に刃物を振りかざしてきた
私はタシロを抜き、間一髪でエクロㇰニㇱパの弟の攻撃を受け止めた
『ニㇱパ、あなたはアイヌではありませんね?』
『そしてこのコタンにいる男性も全員アイヌではありません。』
『本当のアイヌのニㇱパたちはどこへ行ったのですかッ!!』
すると
口を押えられているアイヌの女性が涙を流し始めた
エクロㇰの弟「殺そう...」
エクロㇰニㇱパの弟が合図をすると
私の周りに仲間のシサㇺが集まってきた
アイヌの女「ん〜!!」
『待ちなさい!!その女性をどこへ連れて行くのですか!!』
エクロㇰの弟「人の事を気にしている場合じゃないよ。」
『囲まれた...』
私の周囲には武器を持った男たちが数人
この場をどう切り抜ければ...
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作者名:檜枝 | 作成日時:2020年3月23日 7時