【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ23)

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芦別のコタンページ23

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『ん...』

牛山「お、目覚めたか嬢ちゃん。」

『私いつの間に...』

チンポ先生におぶってもらってから
しばらく背中で寝てしまったみたい...

『すみません...温かくてつい...』

牛山「お嬢ちゃん...後で抱かせてくれ...」

ア杉「「...」」ｷﾞﾛｯ

牛山「や...やっぱり何でもないよ...」

チンポ先生...
急にかしこまってどうしたのだろう...

アシㇼパ「見ろ杉元、コタンがあるぞ!!」

するとアシㇼパがコタンを見つけた

アシㇼパ「芦別までもうすぐだけど、イナンクルが心配だから少し休ませてもらおう。」

杉元「そうだな。」

芦別周辺まで来たけど
アシㇼパは私を少しでも休ませたいとコタンに寄ろうと言ってくれた

『先生、下ろしてください。』

牛山「嬢ちゃんもう歩けるのか?」

『はい、大丈夫ですよ。』

私はチンポ先生に背中から下ろしてもらった

『尾形さん。』

『外套を貸してくださってありがとうございました。』

尾形「...」

私は着ていた外套を綺麗に畳んで尾形さんに返した

杉元「だいぶ良くなったね。」

『はい、皆さんのおかげです。』

アシㇼパ「体調が悪くなったらすぐに言うんだぞ?」

『はい。』

私たちは目の前に見えるコタンまで歩いた

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-芦別のコタン-

杉元「この村にもアシㇼパさんの親戚がいるの?」

杉元「婆ちゃんの15番目の妹とか?うふふッ...」

アシㇼパ「フチの15番目の妹は釧路にいる、この辺に親戚はいない。」

アシㇼパ「初めて来た...」

コタンの中を歩いていると
コタンの住人がこちらへ向かって歩いてきた

アイヌの男性「やあこんにちは、あんたら何の用だい?」

牛山「旅をしていて寄っただけだ。」

牛山「今晩の寝床と米があったら分けてほしい。」

アイヌの男性「そうだったのかい。」

アイヌの男性は私の話を聞き入ってくれた

杉元「アンタも日本語上手いね。」

アイヌの男性「俺は若い頃、和人相手に荷揚げの仕事をしていて覚えた。」

アイヌの男性「山奥で砂金掘りやってる和人たちへ物を届けるんだ。」

アイヌの男性「舟に米とか塩とかいっぱい積んで川の上流へ運び上げてね。」

杉元「あ～はいはい...」

杉元「俺も砂金掘りやってたから知ってる。」

牛山「おい、何だアレ...」

するとチンポ先生がコタンの方に指を指した

杉元「ん?ああ、アレは小熊のオリ...」

杉元「えっ...?」

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