【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ17)

今日:52 hit、昨日:51 hit、合計:192,346 hit

腕前ページ17

.

『完成しました、キナオハウと混ぜご飯です。』

そしてついにキナオハウと混ぜご飯が完成した
ちょうどお腹が空いてきた頃なので早く食べたい

アシㇼパ「イナンクルの作る料理は全部ヒンナだからなぁ!!」

アシㇼパ「私が最初に食べる!!」

杉元「ずるい俺も!!」

アシㇼパと杉元さんはアツアツのオハウをよそるとさっそく食べ始めた

アシㇼパ「ニリンソウはプクサキナの他に汁の草(オハウキナ)とも呼ばれている。」

アシㇼパ「汁物との相性が良いので、私たちはオハウの具材として好んでいる。」

アシㇼパ「ヒンナヒンナ!!」

杉元「確かに合うね、美味しいよ。」

杉元「ヒンナヒンナ!!」

アシㇼパと杉元さんは相変わらず喜んで食べてくれる

『先生、尾形さん、お口に合うか分かりませんが...』

私はチンポ先生と尾形さんの分のオハウをお椀によそる

牛山「ありがとうな、嬢ちゃん。」

チンポ先生も尾形さんもキナオハウを食べてくれた

アシㇼパ「チンポ先生、お味は?」

牛山「うん、美味い。」

『良かったです。』

お口に合うようで何よりです

杉元「おい尾形、お前もなんか言えよ。」

杉元「せっかくイナンクルさんが作ってくれたんだぞ?」

尾形「...」

尾形さん...
もしかして我慢して食べているのかな...

『無理に感想を言わなくても大丈夫ですよ。』

『口にしてくださるだけで私は嬉しいです。』

もし我慢して食べているのなら申し訳ない...

アシㇼパ「イナンクルおかわり!!」

杉元「俺もおかわり!!」

『どうぞ、たくさん食べてください。』

明日の朝にはヤマシギが獲れるから
もっと美味しいものを作らないと...

.

.

-翌日-

アシㇼパ「ヤマシギが罠で取れた!!」

杉元「けど...皆で食べるには足りないかも...」

たくさん罠は仕掛けたけど
結局罠で取れたヤマシギは2羽だけだった

アシㇼパ「杉元も羽むしるの手伝え!!」

杉元「ぺっぺっ!!」

アシㇼパは杉元さんにむしった羽を投げつけた

牛山「たくさん罠を仕掛けたのに2羽だけだったからご機嫌斜めだな。」

『罠が甘かったのかしら...』

昨日のように山菜でもたくさん採って来ようかとチンポ先生と話していると、茂みの奥から尾形さんが現れた

尾形「...」

『え...?』

ドサドサッ...

これは...

『ヤマシギ...』

尾形さんはヤマシギを3羽獲って来てくれた

.