【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ14)

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応急処置ページ14

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『アシㇼパ、戻ってきてくれたのですね。』

アシㇼパ「怪我をしているのか!?」

『外から撃たれてしまいまして...』

これは私の注意不足が原因だ
もっと周囲を警戒して行動しなければ...

牛山「早く手当てしないと傷が残っちまうぞ...?」

『いいえ、私の手当てよりも早くここを離れなければ...』

アシㇼパ「ダメだ!!せめて顔だけでも!!」

アシㇼパは私のサラニㇷ゚から綿紗を取り出し
窓硝子で切れてしまった頬や指の血を拭き取ってくれた

杉元「おい、ジイさんたちと二手に別れるぞ。」

牛山「嬢ちゃん、しんどいならおぶるぞ?」

『いいえ、頑張ってついて行きます...』

杉元「無理しちゃダメだ、イナンクルさん!!」

『わっ...!!』

杉元(軽いッ!!)

杉元さんは軽々と私を抱き抱えた

アシㇼパ「早くこの場を離れよう!!」

アシㇼパ(出血量が酷い...早くイナンクルの手当てをしないと...!!)

私たちは炎上する剥製屋さんから離れ
人の通らないような藪の中へ逃げた

杉元「用心して他の人間とはできるだけ接触せずに芦別まで移動した方がいい。」

杉元「土地の人間の目撃情報などをつたって追跡されるからな。」

私たちは森の中を歩き進める

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そして...

アシㇼパ「杉元、少し休憩しよう。」

杉元「アシㇼパさん疲れたの?」

アシㇼパ「いや、イナンクルの手当てをしたい。」

アシㇼパ「それにここまで来れば人はほとんど入ってこない。」

杉元「そうだね。」

剥製屋さんからある程度距離が離れた所で
私たちは怪我の手当てのために一旦歩みを止めた

アシㇼパ「イナンクル、肩に触れるぞ。」

アシㇼパは左肩に巻き付けたマタンプㇱを外し
私はアットゥシを少し脱いだ

『イタタ...』

アシㇼパ「思ったより深いな...」

牛山(嬢ちゃんの白い肌が...)

杉元(いい歳した女が昼間っから肌出しやがって...)

尾形「...」

本当だ、思ったより傷が深い
それにまだ血が止まっていない...

『止血が甘かったのかな...』

『傷口を焼かないと...』

止血するには焼灼止血が一番早い

アシㇼパ「ダメだ、イナンクルの綺麗な肌に傷が残ってしまう。」

『では...縫いますか...?』

杉元「それもダメェッ!!」

牛山「嬢ちゃん、身体は大事にしないと...!!」

そう言われても...

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