襲撃 ページ12
.
-1階-
土方「鶴見中尉の手下がこの家を潰しに来るということは...」
土方「月島軍曹が生きて炭鉱を脱出したと考えるべきか。」
尾形「だろうな。」
尾形「窓は鉄格子がある。」
尾形「外の連中にとっても突破するならば玄関以外は無い。」
尾形「外の連中を玄関まで追い込む。」
パリィィン!!
『きゃあッ!!』
家永「イナンクルさんの悲鳴です!!」
家永「何かあったのでは!?」
土方「尾形、イナンクルを頼む。」
尾形「ああ...」
.
-2階-
『うぅ...痛ぁ...』
狙撃されてしまった...
寸前で気付くことができたけど
銃弾は左肩をかすめ、窓硝子の破片で指先や頬を切ってしまった
『血が...止まらない...』
左肩からは大量の血が流れ出ていた
私はマタンプㇱを左肩に強く巻き付け止血をする
尾形「おいッ!!」
すると尾形さんが私の元へ来た
尾形「大丈夫か。」
『だ...大丈夫です...』
尾形さんは私の左肩を見ると私の前に出た
尾形「俺の後ろに姿勢を低くして隠れろ。」
尾形「絶対に動くな。」
『はい...』
私は尾形さんの後ろで姿勢を低くした
尾形さんは何発か外に向かって引き金を引く
ダァン!!
ダァン!!
パリィィン!!
尾形「!!」
『尾形さん!!』
尾形「チッ...ついてこい!!」
外にいる狙撃手に居場所がバレたので
私は尾形さんと一緒に部屋を移動する
尾形「結構来てるな...」
『いつの間に...』
ダンッ!!
『今の音は...』
尾形「中に侵入されたか。」
尾形「その部屋の奥へ行け。」
『はいっ!!』
私は部屋の奥へ走った
身を屈めていると階段を登る足音が聞こえる
音からしてひとり、おそらく侵入してきた軍人さんだろう
尾形さんは死角から
ドスッ...
銃剣で軍人さんの脇腹を刺したのだが...
ドガッ!!
尾形「ッ!!」
軍人さんは尾形さんを銃床で殴り
尾形さんの上に馬乗りになった
軍人「死ね、死ね!!」
軍人「コウモリ野郎ッ!!」
『尾形さん!!』
どうしよう...このままだと尾形さんが危ない...
運がいい事に軍人さんはまだ私に気が付いてない
今なら...
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月23日 7時
