救いの手 ページ33
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偽アイヌの男性がいなくなったものの...
私はここからどうやって逃げよう
縄で手と足を縛られていて
身体をイクㇱペに紐で巻き付けられている
『ハイイイ...』
無理に身体を動かすと蹴られたお腹が痛み
身体中に切られた切り傷から少しづつ血が流れ落ちる
また身体に傷が残ってしまう
こんな身体ではもう...
『誰か...助けて...』
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ガンッ!!
『!!』
扉が軋む音...
もう戻って来たの...?
バギッ...
嫌だ...恐い...
ダンッ!!
私は恐くて目を瞑った
??「お...嬢ちゃん大丈夫か?」
『えっ...?』
??「酷い有様だな、何かされたのか?」
扉を壊して入ってきたのは...
『先生!!』
チンポ先生だった
『先生ありがとうございます!!』
牛山「ちょっと待ってろ、今縄を解いてやるからな。」
チンポ先生は私の身体を縛る縄をいとも簡単に手で引きちぎった
私が抜け出せないでいたのが嘘みたいにその縄は糸のようにちぎれた
『ごめんなさい...あの後捕まってしまって...』
牛山「良いんだよ、それよりも早く杉元たちと合流しよう。」
『はい...』
私はチンポ先生に支えてもらいながら
アシㇼパと杉元さんと尾形さんを探し回る
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.
アシㇼパ「イナンクル!!」
杉元「イナンクルさん!!」
3人とはすぐに合流する事ができた
尾形さんが私のマキリとタシロを拾った時に周囲に血痕が残っていたみたいで
私が怪我をして連れ去られたのではないかと残っていた血痕をたどって来たみたいだ
杉元「ボロボロじゃねえか!!」
杉元さんは外套を脱ぐと
すぐに私の肩にかけた
アシㇼパ「イナンクル...大丈夫か...?」
アシㇼパ「私を助けに行ったと聞いた...」
アシㇼパは自分のせいで
私が怪我をしてしまったと言った
『そんな事ありません、私が自ら助けに行ったのですよ。』
決してアシㇼパのせいじゃない
アシㇼパを助けたくて返り討ちにあった私が...
『尾形さん、あの時気付いてくださってありがとうございます。』
『尾形さんが合図をしてくださったからあの場を抜ける事ができました。』
おかげで助けを求めていたのにどこかへ連れて行かれそうになった女性を助けることができた
それに偽アイヌの男性たちを少し手負いにすることができた
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作者名:檜枝 | 作成日時:2020年3月23日 7時