【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ4)

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鍵ページ4

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最近聞かなくなってしまったけれど
前は皆が話しているのを聞くことがあった

けれど私が知っているのは
〝この地のどこかにあると言われている〟事くらい...

提供するにはあまりにも情報が少なすぎる

何か手がかりになりそうなもの...
確かよく金塊の話を私にしてくれたのはウイルクだった

ウイルク...

私は首に下げている古びた鍵をアシㇼパと杉元ニㇱパに見せた

『この鍵は元々私のものですが...』

『あの日、アシㇼパのお父さんから受け取りました。』

『この鍵を私に託した矢先にアシㇼパのお父さんは他のアイヌと共に何者かによって殺されました...』

ウイルクは私の鍵に文字を刻んだ
私にはわかると言っていたけれど...

『私はこの鍵はアイヌの埋蔵金に関わる物なのだろうと思っています。』

シサㇺと戦うために武器を買おうと砂金に手をつけたが、その砂金が何者かに奪われウイルクたちが殺された...

砂金は元々ご先祖様が採ったものだ
ウイルクたちの死を皆は水の神(ワッカウㇱカムイ)が怒ったからだと言っている

アイヌは川を汚さない
アイヌが争いで川を汚すような事はあってはならない

あの砂金は呪われている
きっと魔物が憑いているに違いにない...

杉元「イナンクルさんは金塊の事をどこまで知っているんだ?」

『本当にこの地のどこかにあると言われているという事しか分かりません...』

『ごめんなさい、杉元ニㇱパの期待に答えられなくて...』

私は頭を下げた

杉元「顔を上げて?」

杉元「イナンクルさんが頭を下げる事なんてないよ。」

杉元「知らないならそれ良いんだよ。」

せっかく来てくださったのに
期待に応えられなくて申し訳ない...

『そうだ...アシㇼパ、この鍵はあなたに...』

アシㇼパ「いや、その鍵はイナンクルが持っていてくれ。」

アシㇼパ「私が持っていると、どこかに落としてしまうかもしれないからな。」

この鍵はアシㇼパに持っていてもらいたかったけれど
結局鍵は突き返されてしまった

アシㇼパ「いいか、鍵は絶対に私と杉元以外には見せないようにするんだぞ。」

『わかりました。』

何が何だかわからないまま
アシㇼパと杉元ニㇱパはチセを出て行った

鍵は絶対に見せてはいけない
この鍵はそれほど大切なものなのでしょうか...

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