第27話 宣戦布告とA組 ページ3
「何事だあ!!?」
放課後、教室の出入口からザワザワとした声と困惑している声が聞こえた。
ふと廊下を見ると立ちはだかる人、人、人
大勢の生徒がA組を観察する様に集まっていた。
「出れねーじゃん!何しに来たんだよ」
「敵情視察だろザコ。敵の襲撃を耐え抜いた連中だもんな。体育祭の前に見ときてぇんだろ。」
さっそく爆豪が煽りながら他クラスの生徒達へと近づく
「意味ねぇからどけ、モブ共」
「知らない人の事とりあえずモブって言うのやめなよ!!」
まったく、その通りだ。
自分の口の悪さは棚に上げ、その通りだと頷く
ちなみに頷いている雪を見た上鳴はフレーメン反応している猫の顔になった。
あまり喋らない雪をA組の生徒は爆豪に劣らないほど口の悪い協調性の無い美人と認識している事を本人は知らないところである。残念美人とも言う。閑話休題
「どんなもんかと見に来たんだがずいぶん偉そうだなあ。」
A組の前に出て来たのは紫髪の男子生徒だ。
「ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?」
「ああ!?」
「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ。」
哀しいかな、残念ながら2人しかいない。誰とは言わないが。
その2人の内1人、
「普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴けっこういるんだ。知ってた?」
知ってた。何故なら雪もヒーロー科を落ちた時普通科に入る事を考えていたから。
「体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆もまた然りらしいよ…
敵情視察?少なくとも普通科は調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー宣戦布告しに来たつもり。」
宣戦布告。その言葉に雪は興味を無くした。
ただでさえヒーロー科と違い体を動かす機会が少ないのだから宣戦布告の時間を鍛錬に使えば良かったのに。そう思わずにはいられなかったのだ。
まだ騒がしい廊下から視線を外して雪は再び眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんとコロナなりました。
皆様も体調にお気を付けて…
まぁ隔離期間今日で最終日なんですけどね。
408人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ROCK Down LOVE(プロフ) - 箱さん» 素敵だなんて!!ありがとうございます!今月の22日辺りに再開する予定なので気長にお待ちください! (2022年12月8日 19時) (レス) id: 5591b512d9 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rock down Love | 作成日時:2022年10月3日 17時