いらっしゃいませ、いちごさん

◆９ ページ9

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♡.* Takumi



練習の休憩中、
1人でコンビニに行った純喜くんがでっかいクッション持って帰ってきた。



「でっっか」


「せやろ？すごない？1発でA賞引いた」



得意げな顔にちょっと腹たったけど、よかったっすねって言っといた。……それにしても機嫌ええな。



「なんかあったんすか？」


「んえー？店員さんがなんかいい子そうな女の子やったからテンション上がってん」


「なんやそれ」


「めっちゃでかい声でおめでとうございます！！って。まじで店中に響いてた。目キラキラさせて一緒に喜んでくれて、なんか気持ちよかったわ」



純喜くんの女の子版みたいな感じか。
……なんかあの子のこと思い出したけど、そんな偶然ないよな。事務所の周り結構いっぱいコンビニあるし。



「純喜くんニヤけすぎ」


「うわ、ほんま？」


「ほんま。どんだけA賞嬉しいねん」


「いや、それもあるけど。さっきのこと思い出したらおもろくて」


「……ふーん」



なんかやっぱり嫌な予感する。


今バイト中?
Aはい!めっちゃ暇ですけどね
さっきシナ○ロールのくじ引いた男おった?
Aいました!
え?なんで知ってるんですか?
なんでも。
バイト頑張ってください
Aありがとうございます
ゆるゆる頑張ります



…まじか純喜くん。
ていうかAちゃん、なんで純喜くんに気づかんねん。…って思ったけど完全オフモードの純喜くんの姿を見て、そりゃわからんかって納得した。


Aちゃん、別にファンじゃないからプライベートの姿知らんやろうし。



「純喜くんのアホ」


「えぇ？なんでぇ？」


「ニヤけんのやめろっ！」


「何怒ってるん？こわ」


「うるさい！」




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