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会場が暗くなって、みんなが立ち上がる音。……いよいよ始まるようだ。
リアちゃんは自前のうちわをカバンから出して、目がバキバキになっていた。
「ちょ、やばいやばい！」
「腕取れる！痛い！」
「うるさい！！！」
「理不尽だよ！！！」
リアちゃんに腕を力いっぱい掴まれて、面白くてめちゃくちゃ笑ってしまった。……でも仕方ないよね、本当に大好きだもんね。
「来る、来るよA〜！！！」
「わぁ〜！！」
JO1が登場して、目の前のステージで踊っている。迫力がすごすぎる。
あ、拓実くんいた！
いつもと表情が全然違う……！
知らない人みたいだ。
そう思ってじーっと感動の目で見ていると、ぱち、と拓実くんと目が合った気がした。…多分気がしただけ。
純喜さんはうちわを持ったリアちゃんに手を振ってくれて、わたしの腕が飛んでいきそうになったけど 今日だけは許してあげる。
そして、わたしに気づいたであろう景瑚さんはニヤニヤして指さしてくれたり投げキスしてくれたり……大量のファンサービスをくれた。正直嬉しかった。
-'♡
「…………やばくなかった？」
「……アイドル、すごい……」
「純喜めっちゃファンサくれた……」
「ほんとにね……燃え尽きた……」
ライブが終わって、ふたりでボーッとさっきまでの出来事をを思い返していた。
はじめてアイドルをしてる拓実くんを生で見た。……わたし、この人と手を繋いだりハグをしたり……してたんだ……………って少し気が遠くなった。
ぞろぞろとお客さんが退場していく中、スマホがブブ、と通知を知らせた。
いちごさん残って
待ってて
………居残り……？？？
…待っててとは……？
ていうかやっぱりあの時目合ってたんだ……。
すみません、今日リアちゃんも来てて…
いちごさん知ってる
いいから待ってて
い、いいの……？
「リアちゃん、…拓実くんが待っててって」
「…………え？」
「………待っててって言ってる、」
「…………………マジ？」
「マジ……」
「……………逆に冷静になったわ。本当にA、拓実くんと知り合いなんだ……」
「うん、………わたしも信じられない」
「やば、匂い嗅ご」
リアちゃん、オタクすぎる。
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ゆか(プロフ) - あたし瑠姫くん推しやけど読みながら拓実くんの行動や仕草にめっちゃドキドキしちゃいました(/ω＼)♡完結まで頑張ってください☆ (5月23日 22時) (
レス) @page33 id: 4e419ef1ed (このIDを非表示/違反報告)
あやちょる(プロフ) - かわいいです！好きすぎます！一気に読んでしまいました‼︎続き楽しみにしてます♪ (5月22日 23時) (レス) @page33 id: 62396e4383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：食べたい | 作成日時：2023年5月15日 21時
